ジョン・パトリック・シャンリー作、
戯曲集「お月さまへようこそ」から
「星降る夜に出掛けよう」
「どん底」
「喜びの孤独な衝動」
「お月さまへようこそ」
4作品の上演。
こじんまりしたカフェで
通路わきの席だったから視界も良くて
リラックスして観劇できました。
アルコールをチョイスしてね(1ドリンク制)
観る側の感性によって、
感じ方が全然違いそうな作品群。
感想を書き留めておきます
「星降る夜に出掛けよう」
上辺だけの友達と決別して
魂が求める相手に出会う話。
君の名は。の
かたわれを探してる感覚に近いかもしれない。
自分を本当に理解してくれる誰かに
いつか出会えるんじゃないかって。
ま、私は歳を取りすぎてしまってるから
アレだけど(笑)
「喜びの孤独な衝動」
人魚に恋した男の話。
私は この作品がいちばん好きだったな。
人魚のサリーとの合図で 主人公がカボチャのライトを点滅させるんだけど、
ジャック・オ・ランタン!って気づいたら
いろいろ納得できた気がした。
こういうとき、外国の文化を理解できなくて
もどかしい…
でもガッツリ日本人の私でも
ハロウィンがお盆であることくらいは知ってる。
あのカボチャのライトは
あの世とこの世を繋ぐ装置なんだろうな。
人間って滑稽で不器用で、可愛い生物だな、
って思える作品。
苦悩する役のヒロキくん。
いいよね、彼には苦悩が似合う(笑)
故郷の寂れた様子を
お月さまになぞらえているけれど、
いつでもそこにあって、
優しく見守っていてくれるという
感覚もあるのかな。
作者の目線も、少し距離を保ちながらも
穏やかで優しくて お月さまみたいだな、
って思った。
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観劇の数日前、何故か
谷川俊太郎さんの 二十億光年の孤独
という詩を思い出したんだよね…
この舞台のテーマとリンクしているような
気がして仕方ない。
セレンディピティっていうやつ?