『旅するわたしたち』
ロマナ・ロマニーシン
アンドリー・レシヴ 作
広松由希子 訳
小学校高学年くらいからの子ども向けでしょうか?
博士くん、博士ちゃんタイプの子どもならもっと幼くても。あるいは大人がかみ砕いて読み聞かせるなら。
知的好奇心を思いっきりくすぐってくる絵本です。
学校で勉強したことはもう記憶の彼方なので、世界地図とか世界史便覧なんか片手に読みたいし、この本で知ったことをもっと深く知りたくなります。
見開きの左ページの左下には青い太字の短い文章。
ここだけを読んでいくのもあり。
それ以外のスペースはぎっしり絵と情報で埋めつくされてるから、丹念に読んでいったり感想を言い合ったりするのも楽しそう。
どんな旅も、はじめの一歩から。
国境って、へだてる線ではなくて、出会うための線かもしれない。
わたしの道は、ほかの旅人の道と交差する。
一人ひとりが、自分だけの物語をもっている。
心に残る言葉たちです。