いくつかの目的地があって川越にやってきたものの、どれも当て外れで残念な一日でした。
詰めがいつも甘いのです。
雨も降ってきて、がっかりしながらの帰り道に、そんなことが帳消しになるような味に出会いました。
近江屋長兵衛商店
場所は時の鐘の近くです。
蔵造りの町並みを歩く場合には、テイクアウトのとうふドーナツの売り場が目印になります。
おぼろ豆腐ごはんを注文しました。
ごはんの上におぼろ豆腐、かつおぶし、胡麻、海苔、わさびがのって、良い出汁のあんがかけられた丼と、具だくさんの豚汁、そしてデザートのとうふドーナツ。
ドーナツの下には黒蜜が忍ばせてあって、上にはきな粉がかかっています。
とうふも出汁も野菜もすべてが美味しくて、体にしみじみとしみわたるようです。
猫舌だったらやけどしそうなくらいの熱々で出してくれるところも好みです。
丁寧に作られた正直な味です。
真似できそうで決してできない、ここだけの味。
川越に遊びに行く理由がまたひとつ増えました。