『岳』
石塚真一
ビッグコミックス
小学館
レンタルで『岳』全巻を一気読みしました。
この漫画は、子どものときから山が大好きで、若くしていくつもの世界の名峰を登頂した島崎三歩が帰国後、北アルプスで山岳救助のボランティアとして奮闘する日々を描いた物語です。
山の怖さも美しさも山岳救助のリアルもストレートに伝わってきます。
また、登山者それぞれに山を訪れる思いや理由があることや、その人の人生についても丁寧に描かれています。
助けることができた人にもできなかった人にも、別れ際に三歩は敬意を込めた言葉を投げかけます。
読みながら、コロナ禍、前線で全力を尽くしてくれている医療関係者の方々の姿が三歩に重なりました。
いいタイミングでこの物語が読めてよかったです。