タイトルをはるかに越えた「北斎づくし」に圧倒されました。

天井も壁も床も北斎でいっぱいの部屋に展示された『北斎漫画』。
なんと贅沢な。

北斎は絵を描くことに没頭するあまり、掃除もせず、書き散らした絵やごみで部屋がいっぱいになってどうにもならなくなると引っ越しということを繰り返したそうですが、まるで北斎の部屋のようです。


床も北斎でいっぱい。

写真撮影禁止の『冨嶽三十六景』のコーナーは、一転ゆったりと時間をかけて観覧できるような落ち着いた雰囲気でした。

一番印象に残ったのが「読物」のコーナーです。
『椿説弓張月』、『新編水滸画伝』、『釈迦御一代図会』が展示されていました。


すごい迫力です。
江戸時代に生きていたら、きっと夢中になって読みふけっていたはず。




『富嶽百景』のコーナー
私はどちらかと言えば、三十六景より百景の方が好みです。


酒盃に映る富士。
粋で洒落てる!


絵はもちろん、内装にも趣向が凝らされていて、とても贅沢な展覧会でした。

サーチ  北斎づくし展