就労移行支援と題された漫画を読みました。

 

・・ここまで人を絶望させる漫画はありませんでした。就労移行支援の内実であるところの障害とはどういうものを想定しているのかというと、

 

パニック障害、うつ病、統合失調症、双極性障害・・etcで、一つも身体の障害はありません。みんな汚さずに飯が食えて、催したらトイレに行って自分でケツを拭けて、自分で体を洗えるような人たちですよ。全く状況も異なるのに、同じ障害者というワードでくくられたくはありません。

 

あともう一ついいたいのは身体障害に比べ、精神障害の方がマシではないかという誤解を与えがちだということです。精神障害を負っていても、彼らは普通の人間のナリをしていますから、どうしても普通の人間がとるべき振舞い、守るべき規範、達成すべき水準を要求してしまいます。でもそんな水準、いくら職業訓練を受けていても、色んなことが起きる職場で守れるはずがありません。ここからは僕の偏見ですが、発達障害の人は、よく分からないけど、こうこうこういう場合はこうこうこういう行動をとる/とらないようにしようとマニュアル化して一個一個覚え、「責任感」、「人情」、「義理」、「優しさ」などの背後にある抽象的な道徳法則が理解できないから、絶対に普通の人と軋轢を起こし、職場にいられなくなります。アフターケアーもばっちりみたいなことが書いてありますが、十年後、二十年後の彼らを追跡調査したいです。

 

てなわけで仕事に就きたいという僕の願いはあっさり否定されるのでした。何かこの事務所、大抵の人は無料で弁当が出るみたいだから、冷やかしに通所しようかな。