2016年7月19日(火)

午前中に会社の執行会議があったが、途中で抜け出しいざがんセンターへ!

ドキドキしながら病院へ到着したが、外来の患者の多さにびっくりした。
そして、意外にも若い患者が多いことにもびっくりした。

この患者の多さなら待つことは仕方ない。
これで文句言うようならがんセンターに最初から行かない方がいい。
症例のある病気なら他院でも十分治療は可能であるからだ。
そんながんセンターにも絶対はない。
ただ希少がんでも症例を持っているというだけだ。
病院を選ぶ際はじっくり自分で納得する答えを出すといい。

というアドバイスは置いておいて、いよいよ自分の番が来た。

一通り経緯を話し、先生が画像を診て一言。
「明らかにがんがあるのに、なんで切っちゃうかなー」

というのも通常この手の腫瘍の場合、抗がん剤治療や放射線治療をして腫瘍を小さくした後に、腫瘍周辺の正常組織も含めて手術にて摘出するそう。
この画像のまま摘出するには、足を切断しなければならない状況であったのである。
つまり、腫瘍が残存しており抗がん剤や放射線が効かない場合、足も切断する手術になるということ。

さらに、先生は腫瘍の病名について、
「ユーイング肉腫」
の可能性が高いことを示唆した。

豊洲の病院ではSmall round cellを鑑別するための必要な特殊染色をしてなかったのである。
まぁ、それだけ経験したことない症例だから、症例検討会でも適切な可能性を導き出せなかったのは分からなくもないが…

がんセンターにて再び病理検査を行い、治療方針を決定することにした。

恐らく、診察は30分ぐらいとしっかり患者の話を聞いてくれる先生であった。
一度診察してもらっただけで信頼できると確信した。

検査結果が出るまでは全身に転移がないかPET-CTを撮ることにした。