閉店後もバリカンの振動が、指の奥でまだ続いていた
街の理容店で、
最後の散髪カバーを畳んだあとも、
バリカンの細かい振動だけが指に残る夜がありました。
シャンプー台を拭いて、
鏡の曇りを取って、
首筋に髪が残っていないか、そっと目で追う。
本当は、ただ明るく声をかけているだけではありませんでした。
お客さんが不安にならないように、
椅子の角度や、声をかけるタイミングまで気にしていました。
でも一日が終わると、
見られるのは回転の早さと、接客の印象ばかり。
ちゃんと気を配っているのに、
生活が少しも軽くならない。
その感覚が、帰ってからも消えませんでした。
副業を調べても、
毎日投稿、顔出し、営業DM、テンプレ通りの発信。
理容店で一日中、手と声に気を張ったあとに、
また別の場所で「もっと頑張れ」と言われる。
私に足りなかったのは、根性ではありませんでした。
回転数や印象だけで測られる働き方を増やす前に、
何を見れば、自分の安心に残るのか。
そこから、副業の選び方を見直すことにしました。
回転数だけで自分を責める前に。
その努力が本当に生活に残る形か、
一度だけ確認してみてください。
副業の構造を見直す
※理容店補助・シャンプー・接客評価に疲れた方向けです。
