はじめに
帰宅しても蛍光灯の白さが瞼に残る。ドラッグストアで笑顔だけが評価され、息が浅い夜が続いた
ある夜、レジの電源を切っても、バーコードを読むときの短いビープが耳の奥に残っていました。レシートカッターの刃先が、指の腹に冷たく当たった気がします。
はじめまして、いおです。街のドラッグストアで、レジとポイント案内のパートをしています。38歳。
客の前では笑顔を作ります。でも、評価に残るのは、だいたい声のトーンとクローズ前の売上メモだけでした。蛍光灯の白さと、同じフレーズを繰り返す喉の渇きが、シフト後まで続きます。
店のLINEに副業のスクショが流れてくる夜。スタンプで返してから、胸の奥がきゅっとなる自分がいました。
今は、笑顔の回数だけで自分の価値を測るのをやめました。帰宅後は、ブログや記事の「何人が読んだか」「どこで離脱したか」という記録だけを見て、次の一行を決めるようにしています。
レシートの束を輪ゴムでまとめたあとでも、文章の記録は少しずつ増えていく。座ったまま、内緒で第2の柱を育てています。
CHAPTER 01
レジの延長だけの副業は、もうやめた
帰ってもポイント案内のフレーズばかり頭に残って、結局何もできない夜、ありませんか。
広告の「在宅」「未経験OK」は毎日見ます。でも、レジと同じように声を張る副業は、もう無理だと分かっていました。
このまま売上メモだけを反芻する夜は限界でした。派手な保証には触れず、記録だけを見て順番を直す型を探していました。
CHAPTER 02
きれいな「お得情報まとめ」だけでは、誰も最後まで読まなかった
キャンペーンだけを並べた「お得情報まとめ」は、最後まで読まれませんでした。
やけくそで書いた「ありのままの話」だけが、同じレジ台で声を飲み込んでいた人に、最後まで読まれた。
能力が足りなかったのではなく、評価される場所がレジとネットで違っただけだと気づきました。
CHAPTER 03
スキャナを置いたあとも、柱ができた
今でもドラッグストアの仕事は続けています。今日辞めるつもりはありません。ただ、帰宅後に毎回つぶれる日が、減りました。
ビープ音を聞き続けなくても、ブログの読者数や記事の記録は、少しずつ増えていく。それだけで、次のシフト前を迎えられるようになりました。
最後に:蛍光灯の白さを抱えたあなたへ
向いていないのではなく、笑顔と数字だけで測られる場所に、立っていただけです。
見ている場所を変えれば、夜はもう少し、軽くなります。
