この中に、惨劇を目にしたものがいる!!

とある日曜の談合、

朝の廃品回収が終わった後、
主婦たちが情報交換している。


「猫の死体だって!」
「ヤダわぁ~、
山内さんも大変よねー、お店の前で死なれて…」

「…麻袋に入れて、保健所に連絡したそうよ。」

「…判らないらしいの。野良猫かしら…」


話しているのは三人、
紹介は追々していこうと思う。


猫は、殺されたのだろうか?…はたまた、ただの事故か?。

惨劇を目にした者は、犯人か?目撃者か?。

町内会と猫の関係は?
猫隠しとは一体?



…次回へ続く。
慣れた足取りで、彼は会議室の前に到着した。

ふと、植草女子のことが頭をよぎった。

女子以外のほとんどの人間には、
来る途中で挨拶を交わした。

昼食が終わり、
皆一斉に部署から会議室になだれ込む。

その波に、自分が合流した感じだ。

彼女は真面目な性格だから、
誰よりも早く会議室にいるのだろう。

案の定、彼女はいた。
プロジェクターの前で、これからの準備をしている。

こちらに視線を向けた時に軽く目礼をし、そのまま席に向かった。

座ると同時に、
ビジネスバッグから「サンプル」を取り出す。

一番上には、昨日の微笑んだ骸骨。

消しカスがいっぱい付いていた。

軽く指先で払い、
時計のデジタルを確認した。

―13:30にB社のプレゼンがある。

この部署では、
Web上で使われる様々なデザインを販売、提供している。

ここで言う 「グラフィックデザイナー」 とは、
紙上のイラストをWebに加工する人間を指す。

イラストレーターはいない。全て外注である。

今日の会議は、
持ち込まれたサンプルを確認し、採用決定、そして契約という手順で行われる。

電車を降りると、
彼はすぐさまホームの西側にある喫煙所に向かった。

吊革に掴まって40分。ひと息つきたかった。

乗り慣れない電車から解放されるには、
煙一本分の充電がいるのだ。

時間は充分にある。

下り線が二本通り過ぎたが、彼はまだ肺に煙を落としていた。

会社はすぐそこだ。

時間はまだまだある。