いつも読んでいただいて感謝します。


我が家の近所に
繋がれた犬がいます。

暑い暑い夏
寒い寒い冬

水はもう熱くなってない?
水はもう凍ってない?

ずっとずっと気にかけて
何度か
そこの子どもを見かけると
夏は、頻繁に水を見てあげてね
冬は、毛布とか入れてあげてね
敷地に入ることは出来ないので
しつこいくらい言ってます。


それでも
いつも屋根があるだけの
ガレージのコンクリートの上に
寝そべっている姿を見ると
『  あなたを心配している人は
       何人もいるよ!』
と声をかけますが
……現実には何もしてあげられない……

実際、偶然 家の前で
その家の人と出会った時は
犬の話をして
外飼いの寂しさを話します。

『 家の中から団欒の声が聴こえてきても
     自分は外でひとりぼっち。』
『 きっと  寂しいよね。』

その家の人は
私がそう言うと
『 そんなことないでしょう
     寂しいなんて思ってないよ。』
と笑います。
犬は寂しくないんでしょうか…
私は寂しいと思います。


日本では
849万頭の犬が飼育されています。
(2021年の統計)
外飼いの犬はそのうちの11%と推定されます。

およそ93万頭の犬が
外にいても快適な環境を与えられているか
酷い環境で繋がれているか
分かりませんが
外飼いをされています。

外飼いをする理由は
家の中に居ると臭うとか
ソファーやラグが傷むとか
散歩から帰ってくる度に
足を拭かないといけないからとか。
そんなこと?と思うことばかり…

繋ぎっぱなしの犬たちを
助けてあげる法律が日本にはありません。

海外では



たとえば体長40cmの犬なら
15m×15mの広さの運動場所が必要とされます。

こんなふうに
犬に対する愛情を数値化しています。

一日に10時間以上は繋がない。
夜の10時から朝の6時までは
屋内へ入れる。
少なくとも日に二度は
人間と触れ合う時間を持つ。

当たり前のことが
当たり前にできない
飼い主たちに
こんなふうに
『 決められているんですよ 』と
私は言いたいのに
日本では何も数値化されて
決められていません。

もしも自分が
一生短い綱に繋がれて
汚い水と
ハエのたかった食べ物と
自分の排泄物の側で
生きていくとしたら…


ノエルちゃんはこんな不衛生なところで
長い長いあいだ生きていました。


助け出されて…… 私の好きな写真です。


メリーちゃんは番犬にするために
人に蹴られて育ちました。
365日
雨ざらし 日ざらしでした。
台風でも猛吹雪でも外に繋がれていたのです。



今はもう繋がれることはありません。
雨や雪や
危険な暑さにさらされることはありません。

ノエルちゃんも
メリーちゃんも

なにか悪いことをしましたか?
犬として生まれて
犬として生きていただけです。

この子たちは何故
こんなに酷い環境に
置かれなくてはいけなかったのでしょう。

     しっぽさんの許可を得て写真をお借りしました
     『諦めなければ絶対に助けられる』
      しっぽさんの言葉です


こういう子たちが
今もなお
日本中にいるとしたら
本当にやりきれない思いです。

    りーくん。なんと3・4kg  になりました

93万頭の外飼いの犬たちの
寂しさが分かりますか
苦しみが分かりますか

酷い環境で
外に繋がれる子たちを
問答無用で助けられる…

そんな日本になる日は
いつになったら来るのでしょう。

      新聞が読めないよ、ムギ!

外にいても
暑さ寒さの対策もきちんとされている
散歩も必ず連れていく

そんな外飼いの犬たちも
もちろん沢山いるでしょう。
けれども劣悪な環境の
外飼いの犬たちが
存在するのが現実です。


暑さが尋常ではありません。
水とフードを外で生きる子たちに
どうかよろしくお願いします。

    夏はまだ始まったばかりです