いつも読んでいただいて感謝します。


雑という字は

入り混じるという意味があります。
他にもまとまりが無いとか
主要なものでは無いとか

いくつもの意味がありますが
【⠀雑種  】という言葉は
二種類以上の種が
混じりあったものという意味です。

    朝、二階の窓から  夜明け前です(2月5日)
    今冬  初雪が降りました  梅が綻んでいます

先代犬のナナは
雑種犬でした。

散歩で歩いていると
『  何犬ですか?』と
犬種を聞く人が何人もいました。

『  雑種です。』と答えると
気まずい顔をされる人もいました。

何故なら
そういう人は
『  雑種は純血種に劣る  』と
思っていたからです。

純血種のワンちゃんと
雑種のワンちゃんを
一緒に散歩させていて
純血種のワンちゃんだけに関心を持つ人に
出会い、とても心が傷ついた…
そんなブログを拝見しました。


その言葉を読んで
私も思い出したことがあります。

先代犬のナナを連れて
散歩していたら
散歩友だちさんと会い
一緒に歩くことにしました。
犬たちは仲良しだったのです。

前の方から歩いてきた
二人連れの女性が
『  あら!可愛い。』
『  綺麗なワンちゃんですね。』
『  私、犬が好きなのよ。』

そう言って散歩友だちさんの
連れていたワンちゃんを
褒めました。
散歩友だちさんの犬は
綺麗な綺麗なゴールデンでした。

散歩友だちさんと
その二人連れのかたの
話は続きました。

その間
私とナナは
ポツンと話が終わるのを待っていました。

               先代犬 ナナ  シニアの頃

散歩友だちさんは
私のほうを見て困った顔をしました。

その二人連れの人は
全くナナの方を見ませんでした。

実際には
五分にも満たない出来事でしたが
あの時の私は
『 ナナが一番だよ、一番 可愛いよ 』
と思ってましたが
その二人連れの女性に
どうしよもなく
腹を立てていました。

無視をされた…そんなの気のせい…
そう思いますか?
けれどもこういうことは
一度ならずあったのです。

ナナには何のことか
分かりませんよね。
散歩友だちの連れていたゴールデンも。

犬たちがお互いを
差別も区別もしないのに
何故  人の中には
こんな考えを持つ人がいるのでしょう。

この犬種が好き。
それはたくさんの人が思うことでしょう。

けれども
雑種と呼ばれる犬たちも
(  純血種ももちろんですが )
本当に可愛いのですよ。
その目には
なんの濁りもないし
美しい魂を持っています。

人間の濁った目で
            汚れた魂で
犬たちを見ないでください。
ナナのことを
『 可愛い!!』と言ってくれる
小さな子どもがいて
ほっこりしたことも沢山あります。

  アインが散歩していた頃  3年ほど前です

アインを迎えた時
散歩していると
よくラブラドールは賢いんでしょう?
と言われました。

この犬種は…と
犬を一括りにする人。
人がみんなそれぞれの性格を
持っているように
犬もみんな違います。

大人しい犬種
飼いやすい犬種

そう聞いて迎えたのに
思っていた犬と違う。
そういう人たちの元で
愛情を貰えずに
暮らしている犬もいます。
次の犬を迎えるために
手放される犬もいます。

犬種に拘って
代々 家族に迎えるご家庭もありますが
大切に終生飼育をしてもらえれば良いのです。
犬たちが幸せなら良いのです。

純血種であっても
雑種であっても
関係ありません。
幸せは犬や猫を区別しません。

そもそも
犬自身は自分の犬種を知りません。
犬と名付けているのも人間です。

全ての生き物は
今を懸命に生きているだけなのです。


節分が終わり
立春を迎え
ようやく春の兆しが
感じられる日もありますが
まだまだ寒い日もやってきます。

人々は異界の
鬼を恐れましたが

本当は
人の心に棲む鬼。
もしかすると自分の心にも
鬼がいるのではないか…

それを人は恐れたのだと思います。

私の心に鬼は棲んでいないか
時折り覗き込んでは
自戒のつもりで
私自身に問うています。


      クリスマースローズの開花が始まりました