いつも読んでいただいて感謝します。

毎年 8月に
【⠀戦争と動物  】について
書いています。

戦地で人間のために
働いた犬たち。


それは【⠀軍用犬  】です。
軍用犬は世界各国にいました。

戦場で負傷兵を
見つけ出し、被っている
帽子を持って基地に帰ります。
(その帽子には名前が書いてあったのでしょう)
そしてまた治療薬を
負傷兵の元へ届けます。

やっとの思いで歩ける負傷兵を
安全な場所へと導きます。

基地から基地へと
伝達の役目を担うこともします。

そして
相手の軍用車の下へ潜り込み
自爆して相手を殺傷する
そんな役目を負わされた犬たちもいます。
(戦車爆破犬   去年の8月のブログにも書いています)


兵士が過酷な環境で
生きたように
【⠀軍用犬  】にも
戦地での悲惨な生活がありました。

その【⠀軍用犬  】達は
人間の起こした戦争で
これほどまでに
忠実に役目を全うしたのに
日本の軍用犬のその後を
知っていますか?


日本兵が大陸から引き上げる時
多くの犬たちは
置いていかれました。
復員船に乗れたのは人間で
犬たちの乗船は叶いませんでした。

置いていかれた犬たちは
どんなに優秀でも
日本語で命令されて
仕事をしていましたから
大陸の言葉では用をなさず
大多数の犬は殺処分されました。

食糧事情の良くない時は
食用にもされたのです。


犬たちは
5万匹~10万匹
戦地へ送られたと言われます。

華々しい壮行会のもと
戦地へ行った犬たちは
自分の意思ではありません。
望みもしないのに戦地へ赴いたのです。

では終戦したあと
軍用犬として訓練中だった犬は
どうなったのでしょう。

こちらも
ほとんどの犬は
悲惨な末路を辿っています。

日本軍が解体されたあと
市場に解放されましたが
それは食用となる市場でした。

戦争など
人間の起こした愚行なのに
その人間の手で
大多数の犬は死に至ったのです。


現代を生きる
私たちは今もなお
犬たちを使い続けています。

介助犬、災害救助犬、警察犬、盲導犬
人間のために働いています。

     被災地で活動する犬

戦争中、終戦直後に
犬たちにしたことを
人間は忘れてしまったのでしょうか。

日本シェパード犬協会の旧理事は
戦争中の横暴な振る舞い
終戦直後の犬に対する
劣悪極まりない仕打ちを忘れ
日本警察の警察犬や
米軍や東南アジアへの
軍用犬供給をする日本に対して
「慰霊祭をして犬たちに詫びろ!」
と痛烈に批判しています。

人間という生き物は
何故  こんなにも
非道なことが出来るのでしょう。
そして跡形もなく
忘れることが出来るのでしょう。

戦後の補償が済んでいない。
日本でも多くの民間人が
空襲で亡くなりました。
原爆も二度落とされました。

人に対する賠償は
人が求めるものですが

ではあの戦火の中
亡くなった動物たちは
補償をしてくれと言いましたか?
償いを求めましたか?

今年ももうすぐ
終戦の日が来ます。

昭和  平成  令和と
時は流れても

犬たちを働かせ続ける人間。
犬たちを闘わせる人間。
犬たちを繁殖し続ける人間。
犬たちを自分たちの利益のためだけに
使い続ける人間たちが
大勢います。

軍用犬の寿命は4年余りでした。
使役に使われたのは
そのうちの2年ほどだったそうです。
犬たちの健康を気づかう余裕など
無かったのでしょう。

たくさんの犬や猫
動物園の動物
野生に生きた動物たち

それぞれが
ひとつだけの【⠀命  】を
持っていたことを
私たちは忘れてはいけないのです。




愛しい愛しい
犬や猫たち。
そして野生動物や昆虫たち。

地球の人間以外の全ての生き物に
私は謝ることしかできません。
ごめんなさい。

※※※※※
今日は長崎に原爆が投下された日です。
一日鎮魂の気持ちで過ごします。
人のみでなくその日亡くなったたくさんの動物たちにも
同じ思いを馳せて……
※※※※※

            我が家の子達の写真以外はお借りしました。