いつも読んでいただいて感謝します。

私の子どもたちが小さかった頃は
何も知らず
何も考えず

毎年
動物園へ行っていました。


何度行っても
子どもたちは
歓声をあげ
次はキリン
その次はライオン
楽しい1日を過ごしたのです。


『 キリンの死  教訓生きず 』
5月18日(毎日新聞)から
ひまわりと言う名の
キリンが
4月に死んだと言う記事です。

975キロ離れた
別の動物園へ移送中の
出来事でした。


神戸市の王子動物園で生まれた
… 1歳8ヶ月の雌 …
短い短い生涯でした。

遠く離れた
岩手サファリパークへ
繁殖のための移動をしていました。


動物園の役目はなんですか…。

***絵本と本物の動物は
            違うことを子どもたちに
            知ってもらう。

            動物たちから
            パワーや癒しをもらう。

            未来の子どもたちにも
            動物たちを見てもらう。

            そのためには
            繁殖をさせて
            種の保存をしなくては ***

  明け方目を覚ますとピッタリと引っ付いて

22時間かけての移送。
ケージの中で
キリンのひまわりは
何を思っていたのでしょう。

住み慣れた地から
自分の意思でもなく
繁殖という役目を背負って。

体制を変えようとして
転倒して
ケージの中では
首を戻せずに
息ができなくなりました。

気づいたときにはもう
ひまわりは
トラックの荷台で
命を終えていました。

  知人宅へアインと薔薇を見せてもらいに

もしも
人間が希少動物になって

繁殖しなくては
いけなくなって

遠いけれど
見も知らない同士だけれど

人間を増やすためには
仕方がない。

生まれた子どもは
貴重な子どもだから
名前の募集をしましょう。

そして
生まれたら
みんなに見てもらうのです。

希少な人間という種を
増やすには
これからも
繁殖のためには
遠い移動も仕方がありません。

私たち人間の
していることを
私たち自身にも
起きる事だと考えたら
どう思いますか。


『 この事故の教訓を生かします 』
『 動物の移送には危険が伴うことを
     実感した 』

ひまわりは死んでしまったのに
この言葉で終わりです。
誰のせいにもなりません。


5月21日の(毎日新聞)に
アカゲザルの
「 イソコ 」の話が載っていました。

京都市動物園は
イソコの【 老い 】ていく姿を
ネットで配信し続けました。

老いていくその姿を
弱っていく姿を
隠す事なく見せ続けました。

                             写真はお借りしました

イソコは
最期の最期まで
沢山の人に励まされながら
生きました。

動物園へ行く人は
愛らしい動物の子どもや
雄々しく若い
動物の姿を求めますが

人よりも速いスピードで
彼らは年を取ります。

展示動物の最期を
見ることは
観客には中々ありません。


イソコは2021年9月
亡くなりました。(43歳没  世界最高齢)

自然界なら
ここまで生きることは
出来なかったでしょう。

動物園で
飼育員さんや
獣医さんのこころを込めた
毎日があったからこその
生涯でした。

京都市動物園の
園長さんは言っています。
「 人の都合で
     来てもらった動物たち
     死ぬまでの責任を持ち
     最期まで最善を尽くすこと 」


三重県には
動物園の閉鎖などで
行き場をなくした動物や
傷ついた野生動物など
保護動物ばかりの
動物園があります。


                                     写真はお借りしました

動物園で
癒しやパワーを
貰うなら

その行く末も
その最期も
見届ける覚悟を
私たちは持ちましょう。
持たなくてはいけないと
私は思います。

『 人の都合で来てもらった動物たち』
なのですから。