いつも読んでいただいて感謝します。

パスカルは
『 人間は考える葦である』
と言いました。

人間は水辺に生える
弱い一本の葦だけれど

人間には
知恵があり
創意工夫があり
何より
想像する力があるのです。


その力を使って
想像してみましょう。

例えば 私は
半径2メートルしか動けません。

生きている間
首輪というものを付けられて
短いロープでくくられている。

もっと違う景色が見たいと
願っても
思いっきり走ってみたいと
思っても
それは叶いそうにもありません。


例えば 私は
毎日、たくさんの人や
子どもたちの
見世物となり

もっと大きな世界が
あるような
気がするのだけれど

そこがどこにあるかは知りません。
この場所で生まれて
この場所で死んでいきます。


例えば 私は
確かに赤ちゃんを
生んだはずなのに
いつの間にか
私のもとから連れていかれ

そしてまた私は
次の赤ちゃんを
生まされるのです。

        僕は売れるのかな?

例えば 私は
昨日から
なにも食べていないし
水も貰っていません。

明日には
屠殺場というところに
行くらしいのですが
そこへ行ったら
私はどうなるのでしょう。

             屠殺される豚へ愛護団体が給水しています

例えば 私は
大草原を
家族と走っていたのに

お母さんもきょうだいも
いたはずなのに

人間という生き物に
追いかけられ
銃で撃たれ
今、私の隣には
お母さんが
横たわっているのです。


     乱獲のはてに絶滅危惧種に ( マツテン)

もしも
あなたや私が
人間に生まれなかったら

そう
想像してみましょう。



繋がれたままの犬には
なりたくないし

動物園や
水族館で
芸をしたり

サーカスで
火の輪をくぐりたくはないでしょう。

自由に走りたいし
明日
命を奪われたくはない。


人間として
生まれなかったというだけで

要らなくなったからと
棄てられ


人間として
生まれなかったというだけで

同じ仲間と
走らされ 競わされる。
あるいは
死ぬまで闘わされる。


人間として
生まれなかっただけで

皮を剥がれる
牙を抜かれる。

    少し早いのですが『母の日』のプレゼント

ああ
人間として生まれて良かった!

そう思うのではなく
どうしたら
人間ではないというだけで

苦しむ生き物たちを
助けられるのか。

考えることの出来る『葦』ならば
きっと
方法は見つけられるはずです。


日本の動物福祉は
欧米に比べて大きく遅れています。

      笑っているよね、海の中

       笑っているよね、野原の真ん中

今、世界中で
心の底から
笑っている生き物が
どれ程いるのでしょう。

**我が家の子以外の動物の写真はお借りしました**