こんにちは。


渡邉希久子です。

 

 

最近、日本画を描いています。

 

日本画とは何かといえば、広い意味では

日本古来の画材を使った絵のことで

和紙、麻紙、岩絵具、水干絵具などを使った絵画のことです。

 

 

一般なイメージでは、描くモチーフが日本的と言われるものが多く

花鳥風月、美人画、日本の風景などがあります。

 

ですが、必ずしも一般的なイメージが日本的かと言われれば

逆に現代を生きている自分にとっては、そうでもないような氣もします。

 

 

そこで「日本」的、らしさ、とは何だろう

 

と、ふと思ってしまいました。

 

 

例えば、今、日本画で蜂鳥を描こうとしているのですが

 

友達から「何で蜂鳥を描いているの?」

 

と聞かれて、すぐには「綺麗だから」

 

としか答えられなかったんですね。

 


水彩の下絵の蜂鳥

 

 

で、改めて、何でだろう、と思った時に

"いかにも日本的なものにしたくなかった"

 

(いわゆる日本的な日本画は好きですが

それを自分が描くのは自分らしくないと思ったという意味で

決して花鳥風月的な日本画を否定するつもりは毛頭ありません)

 

という本音が出てきたんですね。

 

 

それと同時にいわゆる日本的なものでない

そもそも、日本にはいない蜂鳥を何で描こうと思ったのか。

 

 

と思考が広がっていってしまいました。

 

 

今自分の中で、いかにも日本的なものを日本らしいと感じないなら

どっから出てきた蜂鳥。という感じで。

 

 

そこで、ハッと思ったのは、古代の日本人の精神性です。

 

古事記の中にある「因幡の白兎」(いなばの白うさぎ)

 

このお話はご存知の方も多いかと思いますが

 

 

 

因幡の白兎の話の冒頭は

 

向こう岸に渡りたいうさぎが

サメを騙して向こう岸に渡ろうとしたろころ嘘がバレて

サメに皮を剥かれて赤肌になってしまいます。

 

痛くて泣いているうさぎのところに大勢の神様が来て

海水を浴びて風に当たるようにと言われます。

それを実行したうさぎはますます酷い痛みに襲われます。

 

そこへ大国主命が現れ

すぐに真水で体を洗い、それから蒲(がま)の花を摘んできて、その上に寝転ぶといい。

と言われ、その通りにしたうさぎは、すっかり良くなりました。

 

この大国主命は後にうさぎの導きで八神姫を結婚することになるのです。

 

詳しくはこちら

 

 

 

この因幡の白兎は、諸説色々ありますが

伊勢の語り部の話によると

 

外から流れ着いて、日焼けで肌が真っ赤になった

白人という象徴だということで

 

その白人を助けたのが大国主命で、自分の妹をその助けた白人の男性に嫁がせている。

逆にその白人の妹を大国主命に嫁がせている。

そういう訳で、兄弟で混血を結んでいる。

そうなんですが

 

その子孫がニニギなんだという話なのです。

 

そこから考えると、他所からの人たちを受け入れて

交わり尊重していた。それを繰り返してきたのが日本という国

なんだそうです。

 

多様性があって他を尊重する民族であるのが日本人です。

 

 

その話から、自分の作品の制作の話になると

飛躍するようにも思われそうですが

私の話はともかくとして

 

 

日本人は確かに、外からのものを受け入れ、取り入れて

新しいものにアレンジしていくのが得意と思われます。

 

 

他を受け入れて交わり新しいものを生み出す。

日本人の魂はそれを繰り返してきた歴史があるからこそ

そういったものにシンパシーを感じるのではないでしょうか。

 

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