こんにちは。

 

 

渡邉希久子です。

 

 

日に日に秋の氣配が深まる昨今

ご注文いただいている絵を描いています。

 

 

今でこそ、絵を描くという行為

楽しくやらせていただいていますが

 

 

つい近年までは(いや今でも時折)

描き進めることが苦痛だった事があります。

 

 

ちょっとよく分からない感覚かも知れませんが

お話続けますね。

 

 

真っ白な紙にひと筆ひと筆絵の具を乗せていく

 

この事が

 

完成に向かう楽しさと共に

 

他の可能性を絶たれる息苦しさ

 

とセットだったのです。

 

 

 

完成させる=決めていくという行為は

 

同時に他の可能性を排除することで

 

それが毎度毎度切なかったのです。

 

 

私は随分遥か昔から絵を描いていますが

その感覚が辛くやり切れなくて

絵が完成しないということが度々ありました。

 

 

決めないと完成しない

 

というのは頭で考えれば分かることなのですがね。ニヤニヤ

 

 

絵の中で偶然出来てしまった綺麗なテクスチャを

潰さないと絵として完成出来ない時なぞは

切なくて切なくて...笑い泣き

 

 

そんなこんなで、仕上がらない絵の残骸が

並々と横たわっていた時期が長かったのです。

 

 

皆さんは絵に限らず

そういう心境に陥ったことはありませんか。

 

 

決めるということは、その他を捨てるという行為。

 

 

 

でも、どちらも惜しいと思って持ち続けても

 

何も際立ってこないので

 

事をやり遂げることが出来ず

 

ずっとぼやけたままになってしまいます。

 

あるいは、生殺し状態になるのかも知れません。

 

 

 

何かを表現するとき

確かに多くの要素が絡まり合っている様は

それゆえ奥深く見えるところではあるのですが

 

 

一番見せたいところ

主要となるテーマは何なのか

 

 

これが表現する側の方が明確であることで

見る側に伝わると思っています。

 

 

そこに至るには

決める=削ぐ行為が無数に行われている

と考えています。

 

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絵や絵本は子供だけでなく
大人が本来の輝きを取り戻せるセラピーだと捉え

大人のための絵と絵本の制作・活動をしています。