こんにちは。
渡邉希久子です。
残席1名様となりました！
10/5【宮沢賢治を旅する】
〜秋の宵★音と幻燈で語る銀河鉄道の夜〜大人のギャザリングスピンオフ
都内の音響のいい場所で開催します。
大人のギャザリング 田村由香理さんのスピンオフ企画
ファシリテーターは由香理さん または私。
私は音楽を流しプロジェクターで絵を映し出します。
「銀河鉄道の夜」を語り合いましょう。
詳しくなくても、ただ、好きというのでも構いません。
この一節が好きとか、あなたの心に響いた「銀河鉄道の夜」を皆さんでシェアできたら、と思います。
まあ、そもそも、なんでこの会を企画したか
ってことですが
なぜブログのタイトルが『大人のための絵と絵本』なのかに遡ります。
ブログの最後の文にあるように
絵や絵本は子供だけでなく
大人が本来の輝きを取り戻せるセラピーだと捉え
大人のための絵と絵本の制作・活動をしています。
が主体なので、数々の絵本や童話の名作の中から
大人が絵本を通じて、子供の時のような感覚を取り戻すことや
自己啓発に繋がりそうなものをチョイスして紹介してきました。
その中でも、特に宮沢賢治作品には
真理を追求する問いかけのような文章、物語が多く含まれていること
自然描写と心理描写を掛け合わせた表現が非常に巧みであり、美しいこと
が大きいかと思っています。
日本人は、本来、自然信仰の厚い国民性。
外国のように、一神教ではなく、八百万の神々という精神を古代から持っています。
それゆえに、万物に神が宿るという感覚が現代に生きる私たちにも
無意識にあると思うのですが
ともすれば、その感覚を忘れがちになることも
しばしばなのではないかと思っています。
たとえば、悲しかったことがあった時
悲しい感情をどこにぶつける訳でもなく
夕日が沈むところを静かに見ることで
自然と心が癒されていくという体験はあるのではないでしょうか。
また、子供の頃の新鮮で繊細な記憶が、肌で体験する自然の中に存在する一人の私として
草の匂いや空の高さ、じめっとした分厚い雲などと共に、私たちの記憶の中に刻まれています。
あの子供の頃に経験する、特別なことがないのに、ワクワクする感覚を童話を通して
呼び覚まされるように思っています。
また、絵本や童話の中には、子供の頃読んだ時と、大人になった今、
読む印象がまるで違うものになることが、ままあります。
名作はそれゆえ、幅広い年齢層に物語を通じて
いかようにも自分のことを振り返るようにできる
器の広いツールのように見ることもできるのです。
また、特に宮沢賢治作品においては結論を出さない
わからないものはわからないままに
と表現する作風です。
それを良く分からない物語と言ってしまえば実も蓋もないのですが
逆に読者が
これはどういうことだろう
と考える余地が大いにあるということです。
五感をフル活用をしたような生々しい表現と
真理を追求していく姿勢、問いかけは
読み終わった後も、なんとも言えない残像を残し
読者自身が自分の感覚と真理を振り返る時間に紡がれるのです。
主催であり、ファシリテーターには
大人のギャザリングでの活動をしている田村由香理さん
にお願いしました。
由香理さんのギャザリング企画には
ダイアログ（対話）を大切にするという主旨があります。
作品を読むという事だけなら、各個人でやればいいことなのですが
作品から感じたことをアウトプットし、周りにいる人達と分かち合う。
自分とは異なる人の話から、また、新たな視点が生まれます。
これは実際やってみないと分からない事ですが
賢治作品の集大成と言われながら未完の大作と呼ばれている
「銀河鉄道の夜」
そして、誰もが知っているこの作品。
皆さんと一緒に追体験するように童話を語り合えたら
いったい、どんな化学反応があるのか。
今からとてもワクワクしています。
こちらは、昨年上演した宮沢賢治『双子の星』朗読上映会
映像と演出を私が担当しています。
こんな事もやっております。
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大人が本来の輝きを取り戻せるセラピーだと捉え
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