世間では、インフルエンザとやらが流行になってきているようで
8歳になる息子も、一昨日の夜、突然寒気がして
38.5度の熱を出しました。

家で寝ているしかないので
眠れるときは眠る。

だけど、そうそう寝てばかりも退屈なので
本を読んであげたり
(このときは「怪盗ルパン」!)

各自、好きな本を読んだりして過ごしました。


最近、思うようにブログが書けなくなっていて
やや気分が滅入っていたところでしたが
子供が熱を出したことで
子供に寄り添い、人のペースで過ごしたことで
少し自分を取り戻した感じです。


病院で検査したら
インフルエンザは陰性だったので
そのまま学校へ送り出し

私は本の続きを。


野の医者は笑う: 心の治療とは何か?/誠信書房

¥2,052
Amazon.co.jp

ある人から
ヒーリングをするような仕事も向いていると言われまして
そんな、資格もないのに、と思っていると
この本を勧められました。


「野の医者は笑う」
心の治療とは何か?


著者であり臨床心理士の東畑開人さんが
沖縄にある怪しいヒーラーの世界に侵入していき
医療人類学という縦糸を軸に
実際に沖縄へ行って、様々な怪しい治療を受けながら
実体験をもとに自らも野の医者となります。

この本でいう「野の医者」とは著者の造語ですが
もとは「ヤブ医者」からきていて
ヤブ医者の本来の意味は、腕の悪い医者のことではなく
朝廷に仕えるような正規の医者と違って
「野」にいて、それでいて「巫」(ふ)
つまり巫女のようなシャーマニックな治療を行う人のことで
祈祷師や陰陽師のような人のことをそう呼んだそうです。


そして、この本では、そもそも根本的な疑問

癒しとはなんだろう

ということが根幹のテーマとして流れています。


心の治療の歴史、野の医者たちの歩みと
臨床心理学という学問としての歩みを
もともとの著者の本業である「臨床心理学」という治療方法を
野の医者になった視点からみつめ、
考察していくあたりが面白いのです。


本の最後の方で

心の治療とは、クライエントをそれぞれの治療法の価値観へと巻き込んでいく営みである。

という文章で結論付けています。


心の治療法は様々に多様化していて
治療が行われ実践されていく中では
治療者とクライエントの信頼関係があり
治療法という価値観をクライエントが
信じてのめり込むことにより治療が進むので
どれが正しい治療というのがない


治療という宗教の信仰とも
宗教という言い方がきつければ
文化の共有とも
言い換えられると著者は語ってます。



話は変わりますが
今後、やろうとしていることのひとつに
大人にこそ読んでほしい絵本を
紹介することと

その作品に対しての私の独自の考察
を付け加えること

がありまして

なぜなら、絵本の中には読み手の
心を癒したり、気づきを促したりをさりげなく導く
宝石のようなものが沢山散りばめられている
と思うからです。


治療というと大げさですが
文化の共有であれば
この本の中にあったように
価値観や考え方を私なりに
伝えることはできるし
絵本を通じて共感していただけたら
多少なりとも、ヒーリング効果があり
やってみる価値はありそうです。



そんなこんなで、ブログでは長くなりそうなので
これこそ、メルマガなどでやってみようかと思っています。


長くなりました。
読んでいただいてありがとうございます。