レオ・レオニという絵本作家さんが大好きです。
子供にも大人にも、心に響く絵本を世に沢山出しています。

「スイミー」と聞くと、思い出す方も多いかと思います。

スイミーは小さなお魚で、赤い同じ種類の仲間達の中で、じぶんだけが黒いのです。
あるとき、多くの赤い仲間達は、大きな魚に襲われて食べられてしまいますが、
黒いいろのスイミーだけが逃げ切ります。

海の中を泳いでいるうちに、別の赤い仲間達の群れに遭遇しますが、
また、そこで巨大まぐろが襲ってきます。

スイミー達はいろいろ考え、赤い仲間達を大きな魚に見立てて並ばせ、
黒いスイミーは赤い大きな魚の目になって、まぐろを追い返します。

スイミーは じぶんだけくろい という
じぶんの良さを見出して 仲間もじぶんも守ることができた
というお話。



それとはまた違う

大人でいうと、自分探しの旅のようなカメレオンのお話があります。

じぶんだけのいろ―いろいろさがしたカメレオンのはなし/好学社

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この話は、登場人物のカメレオンが、
じぶん以外の生き物は、それぞれ、じぶんのいろがあることを羨ましく思います。

カメレオンなので、周りのいろ と同化してしまい、
じぶんだけの いろ がもてないことを
悲しみます。

あるとき、カメレオンは、じぶんと同じように
色が変わる カメレオンに出会い
いっしょに暮らし、
いっしょに色が変わることを楽しむようになります。


ずっと、じぶんだけのいろ を求めていたカメレオンの心が

このままでいいいのだ

とじぶんの本質に還っていく様は

静かに勇気付けられます。