またまたオッサン2人のお話です(笑)
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「ほぉ〜〜〜 これが府院君の懐刀の毒師、ヤンガクが作ったものか・・・」
「ええ、我が優秀な《 薬師 》が作りました」
「ふふふ・・・そうか、そうか」
ここは皇宮の徳興君に用意された部屋
そこに呼び出された儂が来たのだが・・・
王が皇宮に戻った、あの日。。。
王は徳興君のしでかした事に目をつぶり、にこやかに対したのだったな・・・
わざわざ王は此奴のことを『叔父上』と呼び、自分のいない間の政(まつりごと)が滞らなかった事に礼を述べていた
「さすが博学と知られている叔父上ですね」
殊勝なことを言い募り、皇宮に部屋を用意するほどの高待遇・・・
ははは・・・・・まるで、本当に叔父を慕っている甥のようであった
・・・・・・・とんだ 茶番だ
だが、追い詰めてもスルリと逃げていく鰻の様な この男を追い詰めるためだ
儂も我慢せねばな・・・・・・
「ところでこの丸薬は、どう飲ませればいいのじゃ?」
「その丸薬を茶などに溶かし、飲ませれば良いと聞きました」
「そうそう、一杯の茶に一粒だけですぞ!
なにせ強力な媚薬ですのでな、一粒をこえると効き目がありすぎて相手が倒れてしまうのです」
「・・・・・・一粒で良いのか」
「ええ、一粒だけで良いのです!」
「・・・・・・二粒だと?」
「倍の量を入れると相手が倒れます」
「・・・・・・三粒では?」
・・・・・・・馬鹿か?
これほど繰り返して一粒でよいと言うておるに、何度も聞き返しておるし、その度に量が増えておる
もう一度言おう・・・・・此奴は馬鹿か?
「いま、私に礼を失した事を考えなかったか?」
おっと!!! ばれたか???
険しい顔をした徳興君に、儂は満面の笑顔を浮かべた
「まさか!!! 私は徳興君様の御味方でございますれば」
「・・・・・・ふん!」
鼻を一つ鳴らしてすませた此奴は、手に持った丸薬をしげしげと見つめている
にたぁ〜〜と、嬉しそうに笑うその顔は、子供が気に入った玩具をもらった様に儂には見えたのだが・・・・・・・
「これをリオンに試すのが、楽しみじゃのぉぉ〜〜〜」
「そうですね(馬鹿が・・・)」
心の内で此奴を【 馬鹿 】と思えば、じろりと儂を見てくるのに驚いた
「また私に不敬なことを思うたか?」
「まさか、まさか〜〜〜 」
内心、焦りながらも太々しく宥めたが・・・・・
・・・・・・ふむ、さすがと言うか
相手の心の機微に聡いことが、此奴を鰻の様に掴めぬ者にしておるのであろう
ま、儂はリオン様の計画通りに《 これ 》を此奴に渡せたのだ、あとは知らぬな
「ふふふ・・・ リオンを手に入れるぞ」
「では、私はこれにて・・・」
さっさと退室した儂は、屋敷へと戻ったのだった
そこで儂は、皇宮では言えなかったことを言った
「お前の様な屑男にリオン様を渡すなど、あり得ぬのだぁぁぁ〜〜〜」
があああぁぁぁ〜〜〜〜〜〜
ああ・・・・・・スッとした。。。
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キ・チョルが何だかカッコよくなってきた気がする。。。