人生、振り返り中のキ・チョルのイメージは、公園のベンチで黄昏てるオジさんをイメージしてくださいませ。。。
そして、書けたとき更新のお話ですが、ゆるくお付き合いくだされば嬉しいです
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「府院君様、御体の調子はいかがでしょうか?」
「ああ・・・ヤンガクか」
「はい、わたくしでございます」
「・・・・・そうだな、まだ怠さが抜けぬな」
「では薬湯を煎じて参ります」
ヤンガクが部屋を出ていき、私は部屋の窓に椅子を寄せ・・・・・外の庭を見る
典医寺の庭は、韓方に使う動植物を手作業で仕分けし、干して薬として使えるようにしている
薬員達が大勢で忙しそうにしている様を、ただ・・・・・・見ていた
そこには人の生活が、見えた
以前には馬鹿にしていた人々の姿に、目がいった
ぼう・・・と、眺めていると
ん?
あの様な子供まで勤めているのか・・・
んんっ???
あの子供・・・・・何処かで見たような
「さ、薬湯です」
「ヤンガク・・・あの子供に見覚えがないか?」
「・・・・・・子供ですか?」
「ああ・・・・・」
「何か気になられるのですか?」
「・・・・・・・・」
気になる・・・・ああ、そうか
「あの様に楽しげに仕事をしているのが、気になったのだな」
「そうですね、楽しそうですね」
あの様に笑いながら過ごしたことなど、あっただろうか?
つらつらと考え始めた私を、ヤンガクが寝台へと向かわせ寝かせた
「さぁ〜さ府員君様、少しお眠り下さい
それも養生ですからね・・・・」
「うむ・・・」
私は言われるまま寝台で眠りについた
「早く元気に御なり下さい、府院君様」
掛け布団を整えたヤンガクは、外を見た
皆に可愛がられ働いている子供に視線をやれば、輝くように笑っていた
府院君様の御心が、あの子供のように晴れやかになって下さるといいのだが・・・
ヤンガクは「すぅすぅ」と寝息を立て始めた府院君のそばに椅子を置き、書物を読んで過ごす
主人の眠りを守るように。。。
1週間が過ぎる頃には、ヤンガクの望み通りキ・チョルの体は回復し、典医寺を退院となった
「もう大丈夫・・・とはいえ、無理は禁物だからな」
「はい、リオン様」
「しばらくは何も企むなよ!!!
のんびりと過ごせ」
「そう御過ごしになられるよう、この私も目を離しませんぞ」
私は命の恩人であるリオン様を真正面から見た
そして考えていたことを、口にしたのだ
「・・・・・これから先、私はリオン様の御力になる事を誓います
私の力を・・・どうか存分にお使いください」
ずっと考えていたのだ
非道な事を数え切れないほどしでかしてきた私には、何をどう償えば良いのかさっぱり分からなんだのだ
償えるなど思ってはいないが、それでもこのままではおられぬのだ
・・・・・・だから考えた
儂を、剣にも盾にも、如何様にも使ってもらえたらと・・・・・
それも王でもなく、チェ・ヨンでもなく、もちろん徳興君なんぞでもない者に
その儂の申し出を聞いたリオン様の目が細められ・・・・・
「それは・・・キ・チョル、お前の全てを私が使えるということか?」
「はい、その通りでございます」
「私に忠誠を誓うということか?」
「はい、その通りでございます」
「・・・・・・」
「よしなに・・・・・」
「分かった・・・存分に使わせてもらおう
そのためにも早く良くなりなさい」
「はい、承知いたしました」
儂は恭しく頭を下げ、ヤンガクを伴い屋敷へと帰ったのだった
さて、あの御方は・・・儂をどう使って下さるであろうの
ふふふ・・・・・今はそれが 楽しみじゃわい
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キ・チョルという力を、とうとうリオンが手に入れました!!!
あ、キ・チョルの一人称が私から儂に途中で変化するのは、人生の黄昏中は弱気になって『私』になり、決意したときには普段の強気に戻ったからです
そして、ニコニコで皆と働いていたのは、そう!シン君こと慶昌君(キョンチャンクン)でした〜〜〜!