娘ちゃん、生真面目な性格なので天界でもお仕事頑張ってました!
今回は娘ちゃんの活躍がっっ!!!
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「王様、大変でございます!」
「どうした、イルシン」
「異国の船が難破し、海岸に生き残りが漂着したそうでございます!
群守が捕らえ、ここ開京(ケギョン)に運んでおります!」
「異国の船が・・・ それは難儀なこと
くれぐれも丁重にお連れしなさい」
「さすが王様でございます!慈悲深いその御言葉・・・・異国の者も嬉し涙を流すでしょう」
だが、連れてこられた異国の者に皇宮は戸惑うばかりだった
その者は言葉が通じず、身振り手振りで意思疎通をするしかなく・・・やっとの事で開京まで連れてきたのだった
ただ、その者は馬には乗り慣れておるらしく、移動が馬だった事が思いのほか早く連れてこられた訳だった
王様に会わせる前に、典医寺に連れてこられた その者=異国の男は、怪我をしていないか診察を受けていた
「髪が・・・金色ですね」
「瞳は青色よ! まるで絵本の中の王子様みたい」
チャン侍医と医仙が話すなか、2人ともに戸惑いを隠せなかった
「・・・試しに英語で話しかけてみたんだけど、通じないのよ・・・・」
「私も天竺や元の言葉で話しかけたのですが、通じませんでした」
「体調や、怪我なんか問診したいんだけど、通じないし・・・かといって、いきなり裸にひん剥くのもねぇーーー」
「・・・・・怯えさせるのは、得策ではないでしょう」
異国の男を前に、医仙とチャン侍医は困り果てていた
「仕方ないわ! ここはジェスチャーで伝えるしかないわよ!!!」
「じぇすちゃあ・・・・ああ、身振りのことですか」
「あなたは、どこから来たの? 名前は何て言うの? 怪我をしていませんか? 具合の悪いところは無いですか?」
身振り手振りで何とか通じないかと、医仙が頑張られておりますが・・・・・・
「医仙、そこまでに・・・」
「へ? 何で?」
「・・・・・怯えております」
「あ・・・・・」
そう・・・異国の男は、髪を振り乱し、身振りで伝えようとしている医仙の余りな勢いに・・・
すっかり怯えてしまっていました・・・・・
「あ、そうだ! チャン侍医、あなたの婚約者を呼んでよ!」
「・・・・・・何故ですか?」
「んもう、そんな怖い顔しないの!
確かあの娘、天界では貿易会社にいて、外国人の上司がいたとか言ってたのよ!」
「・・・・・・それで?」
「だから言葉を少しくらい話せないかなぁって思って!!!」
「・・・・・・・・・・・」
「ほら! 試してみるだけだから・・・・呼んで♡」
背に腹は変えられません・・・・・私は致し方なく・・・・・・娘を呼びに行かせたのでした
娘は今、婚姻してから二人で住む場所を整えているのですが
そこは王様よりいただいた、典医寺にほど近い使われていない離宮なのです
しばらく・・・と言っても十何年放っておかれた離宮の掃除をしに毎日行っているのです
呼ばれた娘がすぐに来て、異国の男を見て目を丸くしておりました
「えっと・・・・この方は?」
「なんでも船が難破して海岸に漂着してたそうなのよ! どこか怪我してないか聞きたいけど言葉が通じなくて・・・」
「何語を試しました?」
すぐに事情を察した娘が医仙に聞きますが、医仙が『えいご』と答えられました
「じゃあ、ちょっと話しかけてみますね」
『こんにちは』(イタリア語)
「???」
『どこの国の方ですか?』(スペイン語)
「???」
『どこか怪我をしてはいませんか?』(フランス語)
『言葉がわかるのか!?』
急に男が反応を示し、返事を返しました
「ねえ、彼って何人なの?」
「フランス語が通じました」
「じゃあ、怪我の様子とか体調はどうなのか聞いてくれる?」
「はい」
『お怪我はありませんか? もしくは体の不調など、何でも話して下さいませんか?』
『ここは、どこなんだ?』
『ここは病院です。この御二人は医師で、あなたの事を診察したいのです』
『医師か! ありがたい・・・実は寒気がしていて・・・』
『たいへん! すぐに伝えますね』
急に驚いた声色でこちらを振り返った娘が、医仙に話し始めました
「ウンスさん、この方・・・悪寒がするそうです
服を変え暖かくして寝かせた方が・・・」
「悪寒がするの? ああ、そういえば濡れた服のままここまで連れてこられたみたいね」
「では男物の服の用意をいたしましょう」
「私は寝台の用意をしてきます」
「私は脈をみるわ!」
娘が立ち上がり寝台の用意をしに行こうとして、ぴたり、と止まった
ん? こちらを向いた娘が背後の男に腕を掴まれていた
『行かないでくれ! 言葉が分かるのは君だけなんだ・・・やっと、話せる人が・・・・・・』
ぐらり・・・・・娘の腕を掴んだまま、その男は倒れたのでした
私は娘の腕を倒れる男から抜き、共倒れしないよう抱きしめていました
・・・・・・・気安く 私の娘に、触れるな
何故でしょう・・・・・胸がもやもやと、いたします
薬員を呼び 診察台に寝かせ診察いたしましたが、疲労と風邪で体調を悪くしたのです
そして言葉が分かる唯一の娘は、あの男に何かにつけて世話をするようになったのでした。
ずっと私の胸の中が、【 もやもや 】しています
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うふふ、娘ちゃん活躍します!!!
だけど、チャン侍医はちょっと悋気気味!?
まあ、少しの嫉妬は恋人達のスパイスになりますしね(笑)
あ、時代考証とか考えてません!
そこは妄想なので、お許しくださいませ。。。