寝込むファスイン(笑)
ファスインは火を使う女人で、チョヌムジャは笛男の事です!
(シンイを見られた方は知ってらっしゃると思いますが・・・一応 書いておきますね!)
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「なんだと? 舎妹が、なんだと?」
ヤンサが言うた事が信じられず、私は聞き返した
「ファスインが、寝込んでおります・・・チョヌムジャが言うには、医仙から信じられない事を聞いてから、具合が悪くなったと・・・」
「何を聞いたのだ・・・」
「それが、私が聞いても話しません」
「チョヌムジャを連れてこい! ・・・いや、私が行く! どうせファスインの側に べったりなのだろう!!!」
ファスインの部屋に、チョヌムジャはいた
うんうん!と唸りながら寝込んでいるファスインの側で、甲斐甲斐しく世話を焼いておるわ
「チョヌムジャ! なぜファスインは寝込んでいるのだ!」
「・・・・・・・・」
「ええーい! 側で見ておったのだろう? さっさと言わんか!!!」
「医仙が言ったのだ・・・一番大事な者が」
「誰だというのだ? 医仙ならチェ・ヨンやリオンであろう!
全く、どんな事を聞いたのか知らんが、寝込むとは何なのだ・・・」
「兄者だ・・・」
「はあ? 私がどうだというのだ!」
「兄者だと、言ったんだ」
「だから! 私が何だというのだ!」
「・・・・・・ふぅ」
・・・・・・儂を見て ため息をつくな!
「医仙の一番大事な者は、兄者だと言うたのだ」
「・・・・・・・はあああ???」
わ、儂を? ・・・・・・・儂のことを一番大事だというたのか?
「信じられないでしょう?」
突然、うんうん唸っていたファスインが、チョヌムジャの手を借りて寝台から起き上がった
「兄者が一番大事だなんて・・・・・嘘よ、嘘に決まっているわ!
だって、兄者よ? 徳成府院君という権力や財力がなければ、女人が側に寄りつくわけないじゃない!!!」
「舎妹・・・」
「こんな気味の悪い男、普通なら蛇蝎のごとく嫌われてるのよ! 女人なら特に!!!
使用人でさえ、生理的に駄目とか言ってるわよ!
なのに医仙・・・あの女! ぬけぬけと兄者が一番大事だとか言ったのよ!!!
私が寝込んでも無理ないでしょう?」
「・・・・・そこまで言わなくとも、よくないか?」
・・・・・・・・蛇蝎のごとくって、お前は儂の舎妹だろう?
妹として屋敷に住まわせておるに、蛇蝎と言うな
女人は、儂を 蛇や蠍のように 嫌うのか・・・
そうか・・・・・・・・・くすん。。。
ん? そんな儂を一番大事と・・・言うたのか?
・・・・・医仙がか? 天界の女人が?
美しい天女が、儂のことを・・・・・
「寝込みながら考えたんだけど・・・ねえ、あの女のいう『大事な者』って、天界に帰るにはって、意味なのかしら?」
「・・・・・・舎妹」
「そう・・・よね? まさか男として兄者を好きなんて、そんな事いくら天界の女でも無いわよね〜〜〜」
「・・・・・・言いすぎだ」
「それに、舎兄は聞いてない・・・・」
「え? ・・・・・あらやだ、本当に聞いてないわね」
ファスインとチョヌムジャが見る先に、頬を染め何事かブツブツと呟くキ・チョルの姿があった
「わ、わ、儂のことを、一番大事だなどと、医仙は・・・どういうおつもりで言われたのか」
両手の人差し指をだし、ツンツンとしながらブツブツ言う様は・・・・・・
「・・・・・・ひたすら 不気味だわ」
「・・・・・・同じく」
「・・・・・・府院君様〜〜〜」
ヤンサの寂しげな声が、部屋に響いていた
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・・・・・・・姉上、あなたはショックでしたでしょう
目の前で人が 斬られる光景など、あのまま元の世界で普通に暮らしていたら・・・出会わなかった事ですから
私は腕の中の背中を、優しく撫でることしかできないが・・・・・気のすむまで泣いてください
私が、そばにいます・・・・・
「・・・・・もう、大丈夫よ」
「無理はしないで・・・」
子供のように泣いたわ〜〜〜
抱きしめてくれるリオンの、優しい華の香りに包まれて・・・・・あーあ、よく泣いた!
助けることはもちろん、治療することもできずに、ただ・・・命が消える様子を見ていた
今まで元気だった人が、笛男に斬られ・・・空中に血飛沫が飛ぶのが、見えたの・・・・
そして一撃で、亡くなっていく・・・・・
そんな事を・・・無理矢理 連れまわされて、見せられて、頭がおかしくなりそうだった
そして次は、私の大事な人を・・・殺すと言われた
私の大事な人達を殺して、私を従順にさせると言っていたわ
王妃様、チャン侍医、チェ・ヨン、リオン・・・
守らなきゃ! 私だって、守りたい!!!
だから混乱させるつもりで『キ・チョル』が一番大事な人だって、言ったのよ!!!
「え? キ・チョルを一番大事だと言ったの?」
「ええ、そうよ! あの火女、目眩がするっ!て帰ったのよ〜〜
さすが、ウンスさんでしょ?」
私がそういえば、リオンが目を細めて微笑んでくれた
私を探すために、慣れない力を使いすぎて倒れたって・・・・・あの子龍のソンファに聞いたわ
私を探すために全力で・・・・・もう、泣いちゃいそうじゃないの!
これ以上、あなたに心配かけたくないから、だから私ね・・・
無理矢理でも、空元気でもいいから、あなたに元気なところを見せるわ!
だから、心配しないで?
私は、大丈夫よ・・・・・
そう、私は強いのよ!
・・・・・・・・・・だから、大丈夫なの
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お互いが大好きだから、心配しあうウンスとリオンです。