ここからドラマの11話になります!

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「四人から選んで・・・   面倒ね、この女も殺す?」
「・・・・・・」

ファスインに選べと迫られるけど、選べるわけないじゃないの!!!

考えるのよ、ウンス!   コイツらの狙いは何?

まずそれを、聞きださなきゃ!


「何よ!  選べ、選べって・・・  選んだら どうするつもりよ!」

「その中で一番大切な人を・・・・・殺せと言われてるの・・・そして

・・・・・・従順になるまで 飼いならせって言われてるのよ〜〜」

「飼いならす?」
「ええ、それが兄者のやり方よ♡   欲しい人を手に入れるため、まず周りの人から消していくの

そうしたら兄者のところへ、行くしかないでしょう?」


ふふふ・・・・・なんて嗤ってるけど、私を舐めてもらっちゃ困るわよ!!!

この私を誰だと思ってるのよ!

ユ・ウンスよ!!!


私は平気な顔を作ったわ・・・・・前にリオンに聞いたもの!

『相手を欺くには、どんな事を言われても平然と、余裕をかまし、尚且つ・・・優雅に微笑んで下さい』って!!!


私は頭の中にリオンを思い浮かべたの

そうよ、あの子なら・・・・こうするわよね!




なに?  今まで青ざめて ぐったりしてたのに、この女・・・・急に私を堂々と見返してるわ


「あら、抜けてるわよ?」
「・・・・・・何が?」

「私の1番大切な人でしょ?   その四人の中にいないわよ?」
「何を言ってるの?  言い逃れしようとしても無駄よ!」

「クスクス・・・・正直に違うって言ってるのに・・・・
素直じゃない女は、男に嫌われるわよ」

「じゃあ、誰よ!  言いなさいよ!」


「私が誰よりも大切な人はね・・・・・











・・・・・徳成府院君  キ・チョルよ!」



「はあ?  兄者?」
「ええ、私が誰よりも大切に思ってるのは、キ・チョル・・・  アンタの兄者よ!!!」

「さあ、殺しに行けば?   大切な人から殺すんでしょ?   でも、出来るの?
・・・・・平気で人殺しするアンタ達でも、自分の兄者を殺せるのかしら?」


「・・・・嘘よ!   そんなこと、嘘に決まってるわ!   兄者を一番大切だなんて・・・・」

「あらあら、私の心をアンタが分かるの?
私の心が分かるのは、私だけよ!」


『ウンス・・・突拍子もない事を言って相手が驚けば、今度は真っ当な理由をつけて、畳み掛けるんだ』

分かってるわ、リオン♡



「よく考えてもみてよ!  私が天界へ帰るには彼が持ってる『手帳』がどうしても必要なのよ!
それだけじゃないわ、今考えれば府院君さんは、私を大事に扱ってくれたもの!

ご飯は三度三度食べられたし、甘いものだって出してくれたわ!
ちょっと閉じ込められてはいたけど、快適に過ごせたの!

それに、笑った顔が意外にキュートだったし♡

私の1番大切な人は、府院君さんよ!」


「・・・・・・・・嘘よ」
「嘘じゃないわ!  私が自分の事を言ってるのよ?」


「舎妹・・・   見つかった」
「近衛隊なんてどうでもいいわ!   でも何だか私・・・・目眩がっ!!!」

「舎妹?  大丈夫か?」
「あの兄者が・・・一番大切???   あの?
ああ・・・・・だめ、もう帰る!!!」

「舎妹、舎妹・・・抱いて行くか?  俺に掴まれ」



ふぅーーん、あの笛男はファスインが大事なのね・・・・・


ヨロヨロと歩くファスインを支えながら、笛男と帰っていった


「大丈夫ですか?  医仙殿」
「・・・・・・・はっ、はぁあ〜〜〜」

目の前に来た隊長を見たら、安心して・・・・倒れそうになった私は・・・・・


・・・・・・隊長に抱きとめられていた


「いかん、顔が真っ青だ!    ・・・・失礼します」

いつかみたいに  私は隊長に『お姫様抱っこ』されてたの


「急ぎ典医寺に戻ります。リオン様が倒れられました」
「え?  リオンが?」


こうしちゃ  いられないわ!


「チェ・ヨンさん、早く!  リオンが大変なんでしょ?  ほら、早く!  進んで!」
「暴れないで下さい!   元気なら、自分で歩いて下さい」

そう言うと私を降ろそうとするから、首にしがみついてやったの!!!

「疲れたの!  もう歩けないの!  早く運んでよ!!!」
「・・・・・仕方がありませんね」


私は隊長の前に乗せられて、馬に乗って皇宮へと帰ってきたの


(・・・・・あの様に 俺にしがみつかれて・・・
良い香りがした・・・・・胸が、騒ぐ・・・・)

馬を走らせながらも、目の前の医仙の腰に片腕を回して引き寄せる


(細い・・・    この細い身体で・・・・・




・・・・・・・何故、あれだけの飯が入るのだ)


俺は、不思議でならなかった・・・・・


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リオン様・・・   ああ、リオン様・・・・

鍼を打ち、灸を据えても変わらない容体に私は・・・・・冷静であらねばならぬのに


・・・・・・・気が狂いそうになる


そのとき、リオン様のお身体が光り始めた


「???   これは、一体???」


光がリオン様を包んだと思えば、何かが、ふわりと浮いてきた?


それは光の玉から徐々に姿を現し・・・・・


その形は・・・・・・・・小さな龍、でした



『・・・・・・ごっめーん!  遅くなっちゃった!』
「は?」

『リオンはね、もう大丈夫だよ!  今ねリオンに力を入れてるから!』
「あの、もう少し分かる様に話してはいただけませんか?」

そういえば、きょとんと私を見ておられるが・・・・・その黒く丸い瞳は、明るく輝いていた


『はじめまして!  僕ね、リオンの中にいる龍なんだ!』
「・・・・・・はじめまして」


・・・・・・・私は今、人外の者と話しているのですね


『んーーっとね、リオンは今、急激に力を放出したから倒れちゃったんだけど、僕からリオンに力を補充してるの!すぐに気がつくし、いっぱい補充しちゃうから元気になるよ!』

「・・・リオン様は元気になられるのですね」

よかった・・・・私は安堵いたしました

「龍神様のおかげですね、リオン様を救っていただき  感謝いたします」

『あのね、違うの!  救ってもらってるのは僕の方なの!あのね、僕が補充してる力ってもともとリオンの力なんだよ! リオンが僕に力を分けてくれて僕は助かったし、大きくなれたの!』

「あの龍神様・・・   もう少し ゆっくりとお話をしていただけませんか?  その様な早口では、半分ほど聞き取れません」

『あ、そっか!   お話しするのって慣れてないから  わかんなかった!』



「・・・・・・私の中には、案外にぎやかな龍がいたのだな」
「リオン様!」

『リオーーーン!!!』

意識が戻られたのですね・・・・・ああ、顔色も良くなられた・・・・・


ただ、起き上がったリオン様に 龍が・・・・・飛び跳ねて抱きつかれたため、その勢いで・・・・


「うわっ!!!」
「リオン様!!!」

寝台から落ちそうになられたリオン様を、私が抱きしめて・・・  しまいました


リオン様も縋りついて・・・・いえ、落ちそうな自分を支える為に、私に抱きつかれたのです

・・・・・分かっております


『あ!  ごめんなさい・・・・・』


しゅん・・・・・と、申し訳なさそうな龍など、初めて見ました


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龍くん、お話ししますが、句読点がつけられないほど早口でした(笑)

新キャラも加わり、これからもよろしくお願いします♡