この回でドラマの10話が終わります。
色々大変です!
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キ・チョルの屋敷では、リオンに張り付いていた笛男(チョヌムジャ)が、報告していた
「何だと? 急に聞こえなくなっただと?」
「はい・・・おそらくリオンが風功を使ったのでしょう」
「風を操れるのだったな、リオン様は」
「医仙とチャン侍医と三人で話していたが、途中でチェ・ヨンが加わり四人で話していた」
「あああーーー! 気になる! 気になるではないか!!!
あの方は同じ天界の者でも、医仙とは違う・・・
あの方が何を考え、何を話しているのか、
ああああああああああーーーーーーーー!!!
たまらなく気になる!!!」
「舎兄、うるさいわよ! 」
「しかし、気になるのだ・・・・・」
「ねえ、舎兄・・・ この名簿はどうするの?」
ファスインが手にしたのは、手裏房(スリバン)から王へと届けられた、重臣達にすればよい者たちの名簿だった
「ふん! 私の息のかかった者共を排除し、これらの者を仕えさせようとは・・・・・
私も、舐められたものだな」
「ねえ、舎兄・・・ こういうのは、どう?」
私は舎兄に言ったのよ・・・ この印のついた者達を、殺せばいいって・・・・・
ふふふ、それだけじゃないわよ?
あの医仙とかいう女を、苛めたくなったの!
だって・・・あの医仙、私がイイと思うチェ・ヨンや、リオンに守られてるのよ?
医仙殿、医仙殿・・・ チェ・ヨンはそう言って私を相手にしないし・・・
リオンは、姉上、姉上って・・・ あの女を守ってるわ
・・・・・・気に入らないのよ
誰も彼も大事にして・・・ あの女にそんな価値あるのかしら?
いい加減、舎兄の物にしちゃえばいいのに・・・
ううん、舎兄を恐れて恐れて、青い顔させてやりたいわ♡
「では舎妹よ、私の命を実行するのだ・・・」
「分かったわ・・・・・舎弟、行くわよ」
私はチョヌムジャと、向かったの・・・・・
ふふふ・・・・・大事な姉上を傷つけられたら、リオンは どんな顔するかしら?
チェ・ヨンは? どんな顔する?
私を憎む? くすくす・・・・・ああ、楽しい♡
「行きましょう・・・」
「舎妹・・・そんなに気になるのか? リオンが・・・チェ・ヨンが・・・」
あら、ヤキモチかしら? 帰ったら可愛がってあげるわ・・・・・
あなたは、私の・・・可愛い男なのだから・・・
難なく典医寺に忍び込んだ私は、トギとかいう女を縛り上げ 人質にしたの
うふふ・・・ 私を見る医仙の顔ったら、あ〜〜ははは・・・・・愉快だわ♡
医仙を連れ出し、典医寺の外に繋いだ馬に乗せ出発したのよ
今頃は舎兄が王の前で、胡散臭い芝居をしているはずよ・・・・・・
「王様・・・私こそ 王様の人材です!
他の者を欲するとは 納得いきません!
・・・私には唯一不治の悪癖がございまして」
「嫉妬が度を過ぎるのです・・・ゆえに」
「何だ」
「名簿にある者たちが、許せませぬ・・・
生かしておきたくないのです!」
「くっくっく・・・ オカマの嫉妬はネチっこいな・・・」
「リオン殿、よう来られた」
「リオン様・・・ いつみても お美しいですな」
「それで? 何を仕掛けた?」
「さすがリオン様、見抜いてらっしゃる」
このとき隊長が剣を抜き、キ・チョルの喉元に・・・・・
「王様に対する無礼な言動は許さぬ。 近衛隊の任務に従い、切り捨てましょうか? 王様」
「其方も覚悟の上で参ったのであろう・・・
言うてみよ」
「ではまず 一つ目は、王妃様のおられる坤成殿に・・・」
キ・チョルの仕込んだスパイか・・・
「二つ目は、医仙と共にあります」
姉上・・・・・姉上に付いていたトクマン君が、テマン君とそこにいた
と言うことは、連れ去られたのかっっ!!!
【 ぶわぁあああああ〜〜〜〜 】
私の周りを【 風 】が、包んでくる
はためく髪や、服に・・・・・王を始めとする周りが驚いていた
その風を放ち、皇宮の中を探させたが・・・・姉上は見つからなかった
私は身動きできない隊長に、頷き・・・姉上を探しに康安殿を出たのだった
典医寺に戻った私は、チャン侍医から手術したイ・ソンゲがいなくなったと報告を受けた
トギさんが、自分が捕らわれたせいだと言って、自分を責めていた
「見つけるから、必ず 見つけるから・・・テマン君! ムリョンに姉上が拐われたと伝えてくれないか?
・・・・・・それとイ・ソンゲ。 身動きできない彼を、どう拐った? 馬に乗せられないし、輿か? 隊長を乗せてた牢屋みたいな輿か?
それも探して欲しいと伝えてくれ!」
私は中庭に出て、両手を空へと差し出した・・・
医仙殿が拐われてしまった・・・
リオン様は風功の力を使い、探そうと中庭に出て・・・・・両の腕を空へと、差し上げられた
すると、風が起こり・・・渦を幾つも作り、それが一つ、一つ、飛んで行ったのだ
四方八方に飛んで行った渦が、きっと医仙殿を探しておられるのだろう
・・・・・・・だが、どうしたのだろう?
リオン様の顔が どんどん青ざめていかれる
額から 玉のような汗が滴り落ちて・・・・・
もしや、先ほどの数えきれぬほどに飛んで行った渦に、力を使い過ぎておられるのか!!!
「リオン様、一旦お止め下さい! 一度に大量に力を使うのは、御自身の負担になり過ぎます!」
「・・・・・姉上を 見つけなければ・・・・」
「リオン様! 近衛達も探しに出ました、ムリョンも報せを受ければ直ちに探します!
・・・せめて、数を減らして下さい・・・」
私が言っても、お聞きになるとは思わないが・・・・・でも私は、あなたの身が心配なのです!!!
内攻は諸刃の剣のようなもの、使い過ぎれば命さえ危ういのです・・・・・
お願いです・・・・・どうか、どうか・・・・・
「イ・ソンゲを見つけた・・・場所は・・・」
「行ってきます!」
トクマンがイ・ソンゲを救いに、典医寺を飛び出して行った
「はぁ・・・はぁ・・・姉上を・・・・・くそっ、どこだ・・・・・」
・・・・・・・もしや、あなたは 風を飛ばして探しているのでなく・・・・・
・・・・・・その意識を、飛ばしておられるのですか?
あの数の一つ、一つに?
その様な危険なことを!!!
「・・・もう少し・・・・・見つけた! くそっ、彼奴ら姉上に・・・・人を殺す所を見せている!!!」
「場所は、どこですか!」
隊長が来て聞いている・・・ リオン様は場所は分からないと言いながら、狙われた人物の名前を告げていた
「行ってきます」
「頼む・・・隊長・・・・・」
ぐらり・・・ 崩れ落ちるリオン様を、私は受け止め抱き上げた
「体力の消耗が酷い、寝かせます」
診察室の台に寝かせ、手首の脈を診ます
トギが額の汗を拭い、薬員が私の配合の薬を煎じに走ります
ああ、脈が・・・・弱い・・・・・リオン様、しっかりと意識を保って下さい
「リオン様・・・・ リオン様? いかん、意識が・・・・・リオン様!!!」
リオン様・・・・ リオン様!!!
私は必死で、その御名を・・・・・呼ぶしか・・・・・
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「きゃああああああ〜〜〜〜」
何かのリストを見ながら家を訪ね、人を殺す
悪夢の様なことに、私はただ・・・・悲鳴をあげていたの
1人、2人・・・・・馬で家を訪ね、白髪の笛男がバッサリと斬り、女が嗤う・・・
「いいざまね、皆に守ってもらえる医仙様♡」
「・・・・・・・」
「うふふ・・・でも今日は誰にも守ってもらえない・・・・・あらやだ、可哀想〜〜〜」
ケタケタと嗤うファスインに、私は・・・憎まれているのかしら?
「ふん! いつもアンタを守ってくれるチェ・ヨンも、リオンも、いないのよ?
・・・悲鳴をあげるしか能がないのかしら、うるさくて たまらないわ」
「どうして、こんな事を?」
「・・・・・・アンタが舎兄や私達を甘く見てるから・・・かしら?」
「これに懲りたら・・・言うことを聞きなさい? 大人しく、舎兄の言うことをきくのよ!」
「さ、次に行くわよ! まだまだ回らなきゃ 日が暮れちゃうわ・・・
次はあなたが行き先を選ぶのよ・・・」
「四人の中から一人を選ぶのよ・・・
一人目は坤成殿の王妃、二人目は典医寺のチャン侍医、三人目は近衛隊隊長のチェ・ヨン
・・・・・・四人目は典医寺のリオン、さ、あなたにとって一番大事な人を選んでね」
「その人を・・・・・殺しに行ってあげるから」
「さ、選びなさい・・・・・くすくす」
そんなの、選べるわけないじゃないの!!!
・・・・・私はどうすればいいの?
どうしたら・・・・・
「リオン様・・・いかん、身体がどんどん冷たくなっていく・・・・・毛布を!」
いけません、あなたが逝けば・・・医仙殿が悲しみます
もちろん私も、深く、深く・・・・・悲しみましょう
逝ってはなりません! どうか、どうか・・・・
もし私の命で助かるなら、喜んで差し出します
ですから、どうか・・・この方を 連れて行かないでくれ!!!
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ああ、リオンが大変です。。。