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「・・・・・・」
皇宮に入った王を、臣下は誰一人として迎えてはくれなかった。
つまり政治的な臣下・・・・・文官どもは他の誰かに従っているということか。
「何ということでしょう! 全く前代未聞のことであります!」
あーあ、側近のオッさんが叫ぶ叫ぶ・・・・・うるさいわ〜〜
盛大に喚き、叫ぶ側近のオッさんは放っておいて、王の後ろをぞろぞろとついて皇宮に入って行く私達。
「チャン侍医、王の政敵って誰? 文官達は皆、そっちに行っちゃったんでしょ?」
「・・・・・・徳成府院君( トクソンプウォングン)キ・チョルです」
「ふぅ〜〜ん・・・・・そいつがラスボスね」
「? らす?」
「大きな敵ってこと」
「天界語は面白いですね」
皇宮の中、出迎えてくれたのは女官や近衛達に内官達。
良かったじゃない、ちゃんと王様を待ってる人達がいるんだから。
落ち込んだ顔してる王様の前に立った私は、彼の目を正面から覗き込んだ。
「お出迎えがなくて落胆するかもしれないが、あなたを待ってる人達も、ちゃんといたんだ」
「リオン殿・・・」
「そして元まで迎えに来て、あなたを護り国に連れてきてくれた近衛隊の面々や、故郷を遠く離れてついてきてくれた王妃・・・・・・」
「リオン殿、どういう?」
「日和見主義の忠義もクソもない臣下など、いなくとも良い。 こちらが力をつければ自然と擦り寄ってくるさ」
「リオンはね、そんなに落ち込まないで!って言ってるんですよ! ・・・・・そうよね?」
「ええ・・・」
「ああ・・・励まして下さるのですか! ありがとうございます」
側近のオッさんが「王に失礼であろうが!」とか何とか騒いでたけど、知るか!!!
「堂々と胸を張りなさい。 例えそれが虚勢でも・・・・・あなたは王なのだから」
「・・・・・・不思議ですね、あなたは天界の王なのですか? 私はあなたから学ぶことができそうです」
王座の前に立つ私に幼い頃、私の世話をしていてくれたチェ尚宮が来てくれた。
ああ・・・ 昔のままだ。
そうだ、リオン殿の言うとおり・・・・・ここにいるは、信頼できる者ばかりなのだ。
今は力無き王でも構わぬ。
全ては、これからなのだから。。。
王様は内官に部屋へと案内されて行ってしまった。
チェ尚宮と言われたオバさんは王妃様のお世話をするというけど、私とウンス先輩はどうしようか・・・・・
あ! そうだ! 私は横に立つチャン侍医に医師として働ける場所を紹介して欲しいと言った。
そのとき、隊長のチェ・ヨンの顔色が悪いとウンス先輩が気がつき、熱をはかろうと手を隊長のおでこにやった。
「きゃっ!」
その手を取られ背に回された先輩の、痛がる声に体が動いた。
隊長の肘を掴み、先輩の手首を離させた。
「・・・・・今のは?」
「・・・・・ウンス先輩に危害を加える輩は、私が許さない。 覚えておけ」
「・・・・・この方達を、頼む」
隊長がチャン侍医に私達の事を頼んで、部屋を出て行った。
私達はチャン侍医がいる典医寺(チョニシ)に連れてこられた。
先輩は、隊長の事を心配していた。。。
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ここらへんでシンイでは3話なのですが、すでに隊長の怪我はなかった事になってます。
が、それじゃあウンスさんと隊長の絡みがなくなるので隊長には具合悪くなってもらいます(笑)
好き勝手に書いてこうと思うので、ドラマとは別物として考えて下さいませ。
今日は仕事のあと歯医者に行ってて時間がなく、更新はこれ1つになります。
では、おやすみなさい♡