街の灯りが消え、すっかり闇夜に包まれたヴェゼリア。
しかし、北地区にあるアクア邸は、この時間になってもしどーかんの部屋だけ明かりが灯り、しどーかんは寝ずにいました。
無理もありません。
ラメールの体を蝕んでいる神経毒ボルポスを中和するため、ガンダム研究員が開発した試薬が投与されたものの、十分な効果を得られるのは翌朝
一方で、
事件の黒幕の可能性が極めて高い異母姉・アミシュは、毒薬のことを知られたことから、口封じのために自分とラメール、セクレアを殺そうと目論んでいる
とプレゼルから報告を受け、両方で不安を抱いているのですから。
まもなく日付が変わろうとする頃、外で争い声が聞こえ、何事かと外に出たしどーかん。
すると、夜警見回り中のメサが、ナイフを持った1人の男を取り押さえていました。
メサさん、その男は?
定刻の敷地見回りをしていたら、男が3人うろついてて、声をかけたら、こいつが「しどーかんを出せ!」と言ってナイフを突きつけてきたから、取り押さえた次第だ。他の2人は私が睨み付けたら、恐れをなして逃げてったよ
🧚♂️ヒラヒラ・・・
うん。男はグランジ十字路で女に会って、しどーかんを襲うことに失敗したことを女に告げると、3人で東の方へ去ってったわ。
女はサングラスとマスクをしていたけれど、声としゃべり方からアミシュさんとすぐに気づいたわ
メイドやレアちゃんたちが外にいるのを狙って誘拐し、居場所を教えるよう脅してくる可能性も否定できないな。
念のため、〈Royal Straight Flash〉にも警備の依頼をしてるとはいえ、明日も油断できないぞ
異母の妹・ラメールに神経毒の薬を飲ませていたことをしどーかんに知られ、実力行使に出たアミシュ。
彼女がここまで暴走する理由は、いったい何なのでしょうか・・・