さて、私のステージもそろそろ・・・ん？
メイアさん、どうされました？
客席にマジェアティアの気配を感じたの。
何をしたいのか知らないけれど、コソコソしてないでステージに出てきなさいシーン・・・
そう・・・それならこのマジカルバッグでステージに引きずり出すまでね
えっ？そのバッグでどうやって？
こうするの。ヴァニア＝イルージュちゃん、出てきなさい
魔法で出したバッグの中に右手を入れ、ヴァニアの名前を呼びながらゴソゴソするメイア。すると！
何かにつままれたように、客席の後部に隠れていたヴァニアが、ステージに引きずり出されたではありませんか！
ごめんなさい。でも今日も観客席は見ての通りの満杯状態。ステージにたどり着くまで時間がかかりすぎるのはわかるから、乱暴でもこの方が楽と思って
あの・・・メイアさん、こちらの方は？
ヴァニア＝イルージュちゃん。光る靴を履いてダンスしながら、靴が描く残像でアートを描く〈ルミナスダンサー〉よ。
ちなみに、今日７月１３日はヴァニアちゃんの誕生日。こうなることを想定して、私は出演日をこの日にしたの
えっ・・・おたおめをおねだりする計画、読んでたの？
そういうこと( *´艸｀) でもその前に・・・せっかくステージに呼んだから、あなたもパフォーマンスを見せてあげなさい
えっ？いいんですか？それでしたら・・・
メイアの計らいに驚きつつ、自らのパフォーマンスを披露するヴァニア。
彼女はバレエ・新体操・フィギュアスケート等、様々なダンスの動きを取り入れたダンスをしながら、両足に履いた魔法靴が放つ光の残像でアートを描くパフォーマンスを持ち芸としており、今日は雨季らしくアジサイと傘から始まり、イルカやクラゲ、マーメイド等、近づく夏を連想させるものを描き、アニメのように動かしてゆきます。
最後は３人のマーメイドが客席に飛び込むように動き、光の水しぶきを上げてパフォーマンスがフィニッシュ。
観客の拍手に手を振って応えるヴァニア。少しして、観客の歓声と拍手が大きくなったことに「まさか！？」と思い、後ろを振り返ったところ・・・
さすがのヴァニアも、これには唖然とするしかありません。
あ・・・あはは・・・メイアさん、またここまで・・・
それがメイア＝ファイブスターの流儀よ
（これが噂の誕生日サプライズ・・・私には到底無理ですが、これもマジェアティアの皆さんを愛してるゆえ。見倣いませんと）
