ソーシャルワーカーさんが、一冊の文庫本を貸してくださいました。

東直子さんの『とりつくしま』

死者がこの世に未練を残したとき、
あの世の「とりつくしま係」さんから告げられます。
生き返ることや、動物や植物など命あるものにのりうつることはできませんが、モノになら一度だけ、のりうつることができますよ。何にのりうつりますか?のりうつったモノが、あなたの「とりつくしま」です。

妻の日記にのりうつった亡き夫、
軟式野球のピッチャーを務める息子が、マウンドで手につける白い粉にのりうつった40代の母親、
夫が愛用していたマグカップにのりうつった亡き妻  
孫のために買ってあげた中古カメラにのりうつったおばあちゃん…

それぞれの「とりつくしま」が、死者の目線となり、家族や大切な人たちを見つめて物語を紡いでいきます。ホロっとしたり、ニヤッとしたり、心がほんわか温かくなります。自分なら、どんな「とりつくしま」を選ぶだろう…?
1日で、一気に読了。

お医者さんから辛い現実を告げられた後だったので、この本のおかげで、今日一日穏やかな気持ちを持ち続けられたような気がします。
入院以来、上げ膳据膳で毎回食事を病室に運んでいただいてます。
ほぼ1日中ベッドの上で過ごしているので、お腹も空かないのですが、三度三度運ばれてくる食事はやっぱり楽しみで、食べられることは幸せだな、と感じています。

今日のお昼ご飯は、運ばれてくるなり、

わぁ〜っ爆笑

と歓声を上げてしまいました。
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雪だるまのご飯に、サンタさんが付いてるデザートニコニコ

早めのクリスマスだそうです音譜

夫はちゃんとご飯食べてるかなあ…と心配しながらも、ありがたくいただきました。
股関節痛で入院して、明日で1週間です。
安静と痛み止めの追加が入院の目的なので、病室からは一歩も出られず。
スマホと本とテレビを相手に、静かで単調な毎日を送っています。
 
昨日はシャワー
月曜日はレントゲン、
今日は骨シンチ

1日一回くらいは、車椅子に乗って病室から出る何かがあることはありますニコニコ

レントゲンの結果、恥骨がポッリキ折れていました。転んだりぶつけたりしてないのに、なんで⁈
乳がんの骨転移で、骨がもろくなってるからかな…

今週金曜日には、頚椎圧迫骨折のときにお世話になった医大の整形外科を受診する予定ですが…癌の進行もあり、治療が難しいと言われるかも…と、主治医が言ってました。 
整形外科の先生、5月には長時間の手術で尽力くださって、経過観察の時も、
「なかなか大変な手術だったけど、元気になって、手も動くようになって、ほんとに良かったね‼︎」
って、喜んでくださってたのに。
なんだか申し訳ない…ショボーン

そして私は、このままだと年末年始も病院で過ごすことになるのではないかと、どんよりした気持ちになっています。

このどんよりした気持ちを、誰かに聞いてほしくて…どんよりした日記を書いてしまいました。