はじめまして、neoです。43歳。チェーンのガソリンスタンドで、給油補助と洗車窓の案内のパートをしています。給油ノズルの受け渡し、窓の拭き取り、洗車レーンへの誘導をします。客には「いらっしゃいませ」と笑顔で声をかけることもあります。閉店前には、今日の対応台数が口頭で確認される日があります。
ある夜、スタンドの明かりを消したあとも、耳の奥にノズルをホルダーに戻すカチッという音が残っていました。手袋を外すと、指先だけがまだ外の風を覚えている気がします。
客の前では笑顔を作ります。でも、評価に残るのは、だいたい声のトーンと対応台数だけでした。夏は暑く、冬は手先が冷えます。20代の子が同じシフトでも平気そうなのに、私だけが帰りの車で黙る夜がありました。
スタッフ用のグループLINEでは、副業の成果報告のスクショが流れてきます。スタンプで返してから、家に着くと声が小さくなる自分がいました。
でも今は、笑顔の回数だけで自分の価値を測るのをやめました。家に帰ってから、パソコンでブログや記事の「何人が読んだか」「どこで離れたか」といった数字(アクセスの記録)だけを見て、次を直す順番に変えています。
ノズルを戻したあとでも、文章の記録は少しずつ増えていく。座ったまま、内緒で第2の柱を育てています。
広告で「在宅ワーク」「AIで月10万」「未経験OK」も毎日見ます。でも、また屋外で立ち続ける副業は続かないと分かっていて、手が出ません。他人の文章テンプレをそのまま使う方法も、「必ず稼げる」と言う案件紹介も、信用できませんでした。
あなたも、笑顔を作っているのに帰宅後は対応台数のことばかり考えて、結局手が止まってしまう夜はありませんか。
それでも、このまま台数だけを反芻する夜を続けるのは限界でした。ギャンブルみたいな保証には手を出さず、数字だけを見て判断する型を探しました。
ツールの画面で分かったのは、きれいな「給油のおすすめマナー」だけを並べた記事は、最後まで読まれないことでした。
やけくそで書いた「閉店後もノズルを戻す音が耳に残る」という、ありのままの話だけ、同じ屋外接客で黙っていた人が、記事の最後まで読んでくれました。
能力が足りなかったのではなく、評価される場所(笑顔と台数)と、評価される場所(ネットの記録)が違っただけ、と気づきました。
今でもガソリンスタンドの仕事は続けています。今日辞めるつもりはありません。ただ、帰宅後に毎回つぶれる日が、減りました。
ノズルの音を聞き続けなくても、ブログの読者数や記事の記録は、少しずつ増えていく。それだけで、次の早朝シフトを迎えられるようになりました。
最後に:ノズルの音を抱えたあなたへ
あなたが向いていないわけではありません。笑顔と台数だけで測られる仕組みに、置かれていただけです。
見ている場所を変えれば、夜は変わります。
