閉店後もノズルを戻す音が耳に残る夜、明るい声だけではもう続かなかった
閉店後のガソリンスタンドで、
最後の給油ノズルを元の場所に戻しました。
カチャン、という金属の音がして、
店内の明かりだけが、まだ白く残っていました。
手袋を外しても、
指先にはまだ、油の匂いが残っていました。
車が入ってくるたびに、私は声を張ります。
「いらっしゃいませ」
「レギュラー満タンでよろしいですか」
「窓、お拭きしますね」
もちろん、安全確認は気を抜けません。
給油口、火気、車の動き、次のお客様。
一つ間違えれば危ない仕事です。
それでも最後に言われるのは、
丁寧に確認したことより、もっと明るく声を出してでした。
その一言が、少しずつ重くなっていました。
副業を調べても、
「顔出し」「毎日投稿」「明るく発信しましょう」ばかり。
仕事でも大きな声を作って、
副業でもまた、誰かに見られる私を作るのか。
そう思うと、スマホを閉じてしまいました。
あなたが悪いわけじゃないと思います。
接客が足りないわけでも、根性が足りないわけでもない。
ただ、今の疲れ方に合わない副業の形を、
選ぼうとしていただけかもしれません。
もう一つ明るい声を増やす前に、
まず見直すべきことがあります。
明るい声だけで、
自分を削り続ける前に。
その副業が本当に続く形なのか、
一度だけ確認してみてください。
副業の構造を見直す
※ガソリンスタンド接客・声出し・毎日投稿に疲れた方へ。
