翌朝


「相葉さん、おはようございます」


「おはよう。…あれ?…いつもと雰囲気違う…」


「そうですか?いつもと同じですけど…」


「そう?…ジロジロ…



…はあ…」


「どうしたんですか?朝からため息なんかついて…」


「はあ…昨日さ…ケンカしちゃったんだよね…」


「誰と?」


「誰とって…和と…

…大野君と同期の二宮だよ」


「…相葉さん!…ニノと付き合ってるの?」


「まあね…」


「まあねって…いつから?」


「いつから?…なんか用があって営業2課に行ったんだよ…そしたら和がいたんだよ。ロンドンから帰って来たばかりでお土産配ってた。俺もクッキー貰っちゃった!…爽やかな笑顔で一目惚れ!
次の日から、用もないのに2課に行っちゃたりね…
3日後に告白した。メモに一目惚れしました。って書いて…連絡先も書いて…
返事を待つ事次の日、和がここに来て、メモを俺に渡したんだ。恐る恐るメモを開いた。そこには、僕も一目惚れです。だって!…嬉しいだろう?

それからだから、1ヶ月位だね!」


「へ〜

で、なんでケンカを?」


「…それは…その、あれだよ…
俺はデートしたいのに、和は部屋にいたいって…
やりたいって…。朝やって、昼やって、夜やって…
俺、ケツ避けるかと思ったよ…腰だって痛ーし…
やり過ぎだって言っちゃったの」


「ふ〜ん…ニノって立ちだったんだ?…へ〜」


「へ〜って、なんだよ…」


「別になにも…。幸せなケンカじゃないですか…

さあ、相葉さん、仕事仕事!」


ふふ…相葉さんも昨日したんだ!
僕と同じだ!ふふ…

でも意外

てっきり、ニノはネコかと思った

見た目で決めつけちゃダメって事だね



昼休みになった


翔からなんの連絡もないからデスクに弁当を広げた


いただきます


「智?」


翔が僕のデスクに来た


「翔!…モグモグ


「いいよ、食べてて。
俺は出先で立ち食い蕎麦食って来たから…


…美味そう…」


「食べる?…あ〜ん」


「あ〜ん…

…ん!このシュウマイ美味い!」


「ふふ…昨日の残りだよ。きんぴらも食べる?」


「ううん…智のがなくなっちゃう。食べな」


「一口だけ!あ〜ん」


「あ〜ん…

ん〜。うまーい…」


そこに…


相葉 「あちゃちゃ…財布忘れちゃったよ

…あれ?…君、営業の人だよね?」


櫻井 「お疲れ様です。1課の櫻井です。大野くんと同期です」


相葉 「あ〜、はいはい…エリートの翔ちゃんだ!」


櫻井 「はい?」


相葉 「和…二宮からいろいろね!」


大野 「相葉さん、時間なくなりますよ」


相葉 「あっ、そうだった…和が待ってる…

今度飲もうね…じゃあね」






「…あの人が相葉さんか…」


「うん。
…実はね、相葉さん、ニノと付き合ってるんだよ。
…朝知ったんだ!」


「えっ、そうなの?」


「ふふ…ケンカしたって言ってたけど、仲直りしたみたいだね!ケンカの理由知りたい?」


「うん」


小さい声で
「相葉さん、本当はデートしたいのに、ニノがやりたがるんだって!やり過ぎ。って言ったらケンカになっちゃったんだって!」


「そうなの?ニノが?
へ〜、はっはっ…意外…」


「うん。帰って来てからまだニノに会ってないけど、元気なんだな…ふふ…」


「俺は、やり過ぎないから安心して!
智を大事にするからな」


「…うん(///ω///)」


「じゃあ、行こうかな!ごちそうさまでした

午後も頑張ろうな…

帰り、一緒に帰れたら帰ろう…じゃあね」


「うん。バイバーイ」


ふふ…