僕は髪を切った。スッキリ

翔くんがジムから帰って来るまで時間があるから、そのまま買い物に行っちゃおう

何がいいかな…

みんなキャベツ買ってる…安いのかな?


…タイムサービスだ!
買わなきゃ損

側に春キャベツのレシピがある。1枚取った

…春キャベツのポトフか…

これ作ろうかな…

材料は、春キャベツ、ジャガイモ、人参、ベーコン、コンソメ…

ベーコンないや…買わないと…



…こんなもんでいいな…あまり買うと重くなるし…


のんびり歩いて家に着いた


支度にはまだ早いな…

ゲームやってようかな…

あっそうだ!翔くんのクリーニング取り行かなくちゃ

控えどこだっけ?えーっと…リュックのポケットだ!





袋を肩に掛け、のんびり歩いてた


信号待ちしてたら…


「智!智!」

えっ!と思って、右側を向いたら翔くんも信号待ちをしてた


「智、早く乗って…」


僕は急いで車に乗った
ギリギリセーフ


「クリーニングありがとう。忘れてたよ

…それより…智、似合うじゃん。髪…
家着いたらじっくり見せてね」


「どうせうしろ、触るんでしょ?」


「触るよ

はい、着いた〜」





バイバイ

「翔くん、いつまで触ってんの?
ご飯の支度したいんだけど…」


「だって、気持ちいいんだもん…」


「もう…
翔くんがツーブロやったら、めっちゃ触ろう」


「いいよ、触って」



やっと、ご飯が出来た


「はい!
春キャベツとジャガイモのポトフと、お惣菜のアジフライ」


「美味そう…いただきまーす」
「いただきまーす」


「スープうまっ!」


「優しい味…」


「何杯でもいける」


「おかわりあるよ」


「まじ?する!」



翔くんの食べっぷりは見てて気持ちいい
美味しそうに食べてくれるし、格好いい


「美味かった〜。ごちそうさまでした」


「ごちそうさまでした」


カチャカチャ


「俺片すからいいよ。ゆっくりしてな」


「いいよ、やるよ。翔くんこそ、ゆっくりしてて」


智の甘い言葉に俺は甘えてる

それで良いのか?
毎日、ご飯を作って貰って、その前に、何作るか考えて…他の家事もしてくれる
世間では何も出来ない夫と見なされてしまう
それじゃダメだ
共働きなんだ…
やれる事はやらないと…いつまでも甘えてちゃダメだ


「俺、洗濯物畳むよ」


「えっ?いいよ…翔くんは風呂入って来なよ」


「いいの。俺もやるの」


「ふふ、ありがとう。助かる」


「ゴミ捨ては俺が行くからな」


「えっ?…うん」




智を大事にしないと…
楽させないと…

不器用ながも一生懸命畳んだ

智はゴミを纏めてる

本当はそういう事もやらないと。
智が来たばかりの最初の約束が、家賃の代わりに家事は智がやって。ってなってた。ずっとそうなってた。
智は俺の彼氏で一緒に暮らしてるんだ…住み込みの弟子なんかじゃない…


「智、今まで、ありがとう

これからは、俺も率先して家事をやる」


「えっ?どうしたの?」


「ううん…俺もやるの!手伝いじゃなくて、ちゃんとやるからな。飯も作るから」


「ふふ、ありがとう。一緒にやろうね」