僕は自分の部屋のパソコンでいろんな情報を見てた


…コクッ…コクッ…

眠くなってきた

眠くなりにくい風邪薬。…十分眠くなる

ベットに横になった

翔くんは仕事してるけど、少しなら寝てもいいよな…
寝てもいいよって言ってたし…

お腹に手を置き、目を瞑った



…夢なのか…現実なのか…

翔くんの声が聞こえる…


「智…智…」


身体も揺れてる…


「智…」

夢?…じゃない…声が近くから聞こえる

重い目を開けた



翔くんが僕を揺すってた


「…ん…翔くん…」

僕はゆっくり起き上がった


「あれ…毛布…」


「だって、掛け布団の上に寝てんだもん…


…それより、腹減ってないか?」


「えっ…今何時?


「外はもう暗いよ」


「えっ…あちゃー、ごめんなさい。寝過ぎた!」


「ぐっすり寝むってたから、起こさないでいたんだよ

晩飯は俺が作るから、テレビでも見てて…」


「えっ、いいの?」


「その代わり、文句言うなよ」


「言わないよー。ご飯、よろしくお願いします」



トン…トン…  一生懸命スパムを切ってる


コンコン パカッ

「やべっ、殻入っちった…」


「ふふ、大丈夫?」


「大丈夫大丈夫!任せて…」


カシャカシャカシャ


ジュワ〜

「アッチ…」



ん〜、いい匂いしてきた…


「皿、皿は…これでいいや…」

深いボール皿に盛り付けた


「智、出来たよー。食べようー!」


玉子とスパム炒め
納豆
キムチ
インスタントの味噌汁
ご飯は昼に夜の分まで炊いたからいっぱい残ってる


「ふふ、美味しそう〜」


「智は麦茶ね」


「はーい」


「さあ、食べて」


「うん。いただきまーす」


「いっぱい食べて」


「…う〜ん…美味しい」


「やべっ、塩忘れた」


「スパムと玉子、一緒に食べると美味しいよ」


「まじ?…パク…あっうめー」


「また作ってね」


「こんなんでよければいつでも作るよ」


「じゃあ、明日も作って?朝ご飯に」


「いいよ」


「やった〜」


「食べたら、風邪薬飲みなよ」


「はーい」


玉子とスパム炒め。めっちゃ美味しかった