遅めの朝食を済ませ、仕事に取り掛かった


キラキラを入れて、羽を降らせて、薔薇の花びらも降らせてと…


「翔くん、凄い凄い…」


「だろう!」


「幸せそうだね」


「だね!…よし!これで完成…
あとは、人数分コピーするだけ!」


「翔くん、コーヒー淹れるから一休みしようよ。
頂いたケーキも一緒に!ベリーたっぷりで美味しそうだよ!」


「ふふ…智が食べたいんだろう?」


「うん!」


「よし!一休みするかー」


☕️🍰


「んふ〜美味し〜。翔くんも、ほら!」


「うん……ほんとだ、うまい!流石、有名パティシエが作っただけあるな」


「丁度いい甘さ!あ〜、なんて美味しんだ…
しあわせ!…ん〜、たまらん!」


「ほら、俺のやるよ。食べな」


「えっいいの?」


「いいよ」


「ありがとう!ふふ…」


俺は智を食べたいよ


「さてと、メールチェックしちゃうな」


「はーい。んふ、おいし!😋」


食べ終わって、お皿とマグカップを洗って、翔くんの横に座った


「智…
こんな依頼が来てるんだけど…

ホームビデオを撮ってくれって…米寿のお祝いパーティー

でも、この日は雑誌の撮影が入ってる…
断るか…」


「…あの…櫻井さん。…僕じゃダメですか?」


「えっ?」


「…ダメ…だよね…」


「ダメって言うか…俺行けねーぞ、いいのか?…それに、写真じゃないぞ、動画だぞ…」


「はい。…出来ます。やらせてください」


「……

…わかった。


それじゃあ、お引き受けのメール入れるぞ」


「はい!」


💻カチャカチャ


「打ち合わせは智がしろ…」


「はい!」



…1人は心配だけど、やらせてみるか…

いずれは独り立ちしないといけないし…

まてよ…独り立ち?
えっ…
智、俺から離れて行く?
えっ…
まさか…

でも、いきなり、「僕、独立します」…なんて…言わないよな…

…そうだ…会社を作ろう。それで智をカメラマンとして雇おう…そうだ…そうしよう…


「櫻井さん?…櫻井さん?…ねえ、翔くん?」


「えっ…あ、ごめん。考え事してた…」


「んふ、変なの!」