はじめまして、ゆきです。41歳。地方の生鮮スーパーで、店内ベーカリーのパートをしています。焼きたてのパンをトレイに並べ、袋に入れ、賞味期限のシールを貼ります。客には「今日のおすすめ」を声に出して案内することもあります。閉店前には、売れ残りの個数が口頭で確認される日があります。

 

ある夜、オーブンを止めて売り場の明かりを落としたあとも、耳の奥にタイマーの音が残っていました。帰宅して手袋を外すと、指先だけがまだ熱を覚えています。

客の前では笑顔を作ります。でも、評価に残るのは、だいたい袋詰めの速さと廃棄の少なさだけでした。立ちっぱなしで足が重くなり、早朝シフトのあとは目が乾きます。20代の子が同じ売り場でも平気なのに、私だけが帰りの電車で黙る夜がありました。

 

店のスタッフ用グループLINEでは、副業の成果報告のスクショが流れてきます。スタンプで返してから、家に着くと声が小さくなる自分がいました。

でも今は、袋詰めの速さだけで自分の価値を測るのをやめました。家に帰ってから、パソコンでブログや記事の「何人が読んだか」「どこで離脱したか」といった数字(アクセスの記録)だけを見て、次を直す順番に変えています。

 

売り場に立ち続けなくても、文章の記録は少しずつ増えていく。座ったまま、内緒で第2の柱を育てています。

第1章:売り場の延長だけの副業は、もうやめた

広告で「在宅ワーク」「AIで月10万」「未経験OK」も毎日見ます。でも、また立ちっぱなしと声かけが増える副業は続かないと分かっていて、手が出ません。他人の文章テンプレをそのまま使う方法も、「必ず稼げる」と言う案件紹介も、信用できませんでした。

 

それでも、このまま廃棄の個数だけを数える夜を続けるのは限界でした。ギャンブルみたいな保証には手を出さず、数字だけを見て判断する型を探しました。

第2章:きれいなパン写真の記事だけでは、誰も最後まで読まなかった

ツールの画面で分かったのは、きれいな「今日のおすすめパン」の写真だけを並べた記事は、最後まで読まれないことでした。

 

やけくそで書いた「閉店後もオーブンのタイマー音が残る」という、ありのままの話だけ、同じ小売の立ち仕事で黙っていた人が、記事の最後まで読んでくれました。

 

向き不向きの問題ではなく、店では袋詰めと廃棄の数字だけが残り、ネットでは読まれたかどうかの記録だけが残る。場所が違っただけだと気づきました。

第3章:オーブンの前でも、柱ができた

今でもベーカリーの仕事は続けています。今日辞めるつもりはありません。ただ、帰宅後に毎回つぶれる日が、減りました。

 

タイマー音を聞き続けなくても、ブログの読者数や記事の記録は、少しずつ増えていく。それだけで、次の早朝シフトを迎えられるようになりました。

店内ベーカリーで袋詰めに疲れた方へ。業界の罠と、慎重派の型をまとめました。

 

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最後に:廃棄の個数を抱えたあなたへ

あなたが向いていないわけではありません。袋詰めと廃棄だけで測られる仕組みに、置かれていただけです。

 

見ている場所を変えれば、夜は変わります。