自分の家から行ける渓流はほぼ3月6日(日)に解禁を迎えてまして、
それにつられるかのように毛鉤を巻きました。
それがこんな感じです。




春はカゲロウのハッチが多いので、
基本的にメイフライ・パターンになります。

そして、
パラシュートスタイル。

魚はまだ流れの緩いところにしかいないので、
それに合わせた形がこのパラシュート・スタイルです。

まずは白い方から。



フックはTMC102Yの#15。
スレッドは8/0のイエロー。
テイルはオスのニホンジカの背中の硬い毛を二本、
左右に出すように付けます。
ボディはユーラシアン・イーグルアウルのテイルフェザーを数本、
シャンクに巻き留めます。
その上から余らせたイエローのスレッドで、
カウンターリブを巻いて補強します。
ウイングポストはエアロドライウイングのピンク。
ソラックスはラクーン(アライグマ)のファー、
ハックルはヒーバートのダン・バジャー・コックハックル。
数回転だけ薄く巻きます。
全体の雰囲気は羽化したての
白っぽいカゲロウの感じに仕上がれば良いと思います。

そしてお次は黒い毛鉤。



これもフックはTMC102Yの#15。
スレッドは8/0のパープル。
テイルは硬いムースヘア、
同じように左右に分けて縛り付けます。
ボディはブルージェイの黒いウイングクイルを数本、
シャンクに巻きます。

ブルージェイのクイルはクロウ(カラス)に比べてフリューが繊細で、

巻き上がった感じがフワッと軟らかい質感になるのでそれを選びました。
その上から同じように余らせたパープルのカウンターリブで補強します。
ウイングポストも同じくエアロドライウイングのピンク。
ソラックスはフィッシャーと言うイタチのファー。
これが繊細でしかもきれいなダークブルーダンで美しい。
ハックルはこれもヒーバートのナチュラル・ブラック・コックハックル。
これも数回転。
やっぱり全体のシルエットは羽化したての
黒っぽいカゲロウに似てれば問題ないかと思われます。

今となっては手に入りにくいマテリアルもありますが、
そこは各自で工夫して、
自分好みの素敵な毛鉤を巻いてほしいと思います。