6年生になって転校してきた
早く慣れないと
あと少しの学校生活が
楽しくならない
ましてや修学旅行もあるし
と
全力で溶け込もうとしてた
おてんばな私は
すぐにクラスの男子と
仲良くなっていった
それが
よくなかった
その中の男子を好きな
女子ボスに目をつけられた
取り巻きの女子は
意地悪をしてきた
下校の時同じ方向に帰る子が
見当たらない
遠くを見れば校舎の陰に
隠れていた
(何やってるんや あほらし
そんな事で悲しむような
やわな子やあらへんで
ほっといたるわ)
修学旅行の班分けが始まった
好きな友達と班を作ることになった
近所に住む気のおけない
同級生と班を作った
そしたら
ある子がうちの班に入れてと
頼んできた えっ?
女子ボスの取り巻きの
1人だった
私の知らないところで
いや 私がいじめがいが
なかったからなのか
いつのまにかその子が
スケープゴードにされてた
一緒の班で修学旅行に行った
当時は関西圏は
鳥羽真珠島と伊勢神宮
海女のあこや貝を取る実演
や真珠を作る工程を見学
二見ヶ浦、夫婦岩
そして伊勢神宮内宮
鯉の泳ぐ五十鈴川
赤福餅などなど
楽しかった
そして終わったあと
一緒の班になったその子から
お手紙を貰った
つまはじきにされて
途方に暮れてた私を
救ってくれて嬉しかったと
おかげで楽しく
修学旅行に行けたと
ありがとうの言葉で
終わってた
もう半世紀以上昔の話
女の子にありがちな
嫌がらせはたぶん
今も変わらないんだろうと思う
でもね負けちゃダメなんだよ
何度も転校したせいか
意地悪をする子は
可哀想な子だと思えばいい
満たされない何かがあって
自分で解決できずに
誰かのせいにしてる
さしたる根拠もなく
いじわるをして
悲しむ姿をみたいんだ
だからその手にのらないこと
それが
私の解決方法だった
こんなことを思い出す
小学校の修学旅行だった