以前、叔母の話をしたが
叔母の家紋、つまり
父の家紋を調べた事がある。
『私は福の神なの」と言い切って
いたので何か手がかりが
あるかと思ったのだ。

家紋は『三羽雀』
ものの本によると雀紋は
口を使う仕事についてた
人が多いそうだ。
えっ?アナウンサー
な訳はない。
恐山の巫女の様な
呪術に従事して
いたのかもしれない。
叔母は信心深かった。

それに比べると
父は全く信心のない人
だった。自分の弟の嫁
さんが真光さんに傾倒
して祖先の供養を促した
時、「そしたら、ここに
ご先祖さん出してみて」
と訳の分からない事
を言っていた様だ。

しかしその父が
他界した時の話だ。

関西ではお骨は喉仏と
少しの骨をお墓に納める。
その他のお骨は毎月決まった
お寺に納められるそうだ。
葬儀場を出る時、係の人が
「娘さん関東にお住まいでしたよね
今月は埼玉の長瀞にある○○寺に
お納めします。近くへ行かれたら
ぜひお参りして下さい」と。
えっ?長瀞!

父は東京に単身赴任をしていたが
独身寮に住み、仲間達と
毎週の様に長瀞にあるカントリークラブ
に出かけてプレーを楽しんでいた。

父が購入したお墓も山の上で
近くのカントリーがみえる
場所なのだ。退職後事故に
あって思うように歩けなく
なったけど、ゴルフがしたかった
んだろうと思う。父もまた
不思議な人だった。