ちょいと真面目に・・・・🙁
自分が浮子を作り出して
何十年に成るか・・・・一番初めに・・・・
浮子と呼ばれる物を作ったのは
小学生2年の頃・・・・
もちろんへら浮子じゃないが
当時地元の古い釣具屋に展示されてた
「馬井助」と呼ばれる浮子が有った
本体が桐材で漆仕上げ
今考えても見事な浮子だった記憶が有る
で・・・自分もあんな浮子が欲しい
そう言う考えが生まれてが
無論そんな金は無い
なら自分で作ってやる・・・
おそらくこれが自分が最初に
浮子を作り出した最初だろ
その後ダムで今も知り合いの先輩から
へら浮子を頂いた
そうすると・・・へら浮子が欲しく成り
作ってみた・・・が・・・・
無論だが知識も作り方も・・・・・
な~んも無いただのガキ・・・・
出来るはずもない
その頃・・・へら鮒と言う雑誌を見付け
本屋で立ち読み・・・・
その中にへら浮子の作り方が掲載されてた
買う金が無いので毎日立ち読み・・・・・
店主に怒られたな~
その中には・・・・・
孔雀の羽の1本取りの作り方が載せられていた
今皆さんが御存じの手法とは
可成り違う手法では有るが
孔雀の羽を手に入れ作ってみた・・・・
ま~上手く作れるはずもないはな~
そうしてると…中学生に・・・・
中学に成っても変わらず野釣り好き
ただ・・今度はフナじゃ無く鯉・・・・・
ただ此れも浮子で狙う・・・・
学業そっちのけで釣り場通い・・・
が・・・金の無いのは変わらず
浮子が破損すると・・・自力で直す・・・
無論鯉用の浮子とへら用の浮子では
使い方に違いが有るが・・・・
作り方に差は無い・・・・有るとすると・・・
浮力と言う点は大きく違う
鯉用の餌はへら用と違い
桁違いに重い
此れを底にしろ片ずらしにしろ
下げて当りを待つのだから
強力な浮力が必要に成る
で・・・地元が家具の産地を良い事に
桐材が非常に入手しやすかった
桐材を削り出し鯉用のパイプ浮子を
無茶苦茶作った・・・・此処でも
親父にお前の作る浮子など役に立つか
って…怒鳴られた・・・・
当時は漆が今より安易に入手出来たので
実際に使っていた・・・・
ま~おかげで被れた被れた・・・・
が・・・どうやれば治せるか
この頃覚える羽目に成ったが
この頃・・・釣具屋に行くと・・・・
奇麗なへら浮子が並んでた・・・
現在でも持って居るのだが
この浮子を手に入れた時には感動した
良く言うブランコ式のへら浮子
白のボディーにシンプルな化粧・・・
何とも言い難い奇麗さ・・・・
この浮子で又もやへら浮子に思いが移る
しかし・・・・
ま~この頃高校を中退した自分は
ま~お決まりの如く・・・ね~
・・が・・・どう言う訳か・・・・
へら釣りだけは忘れて無い・・・・
暇さえ見つければ彼方此方に出かけ
へら釣りを楽しんでた
この頃の自分は人と仲良くする・・・
と言う感覚は皆無・・・
人と楽しむタイプの人間で無く
人と馴れ合うのは好まない
・・・が・・・・
同年代の釣り好きとは息が合い
3人程度仲の良い仲間が居た
無論・・・自分の仲間なんで・・・・
高校中退組・・・
其の内の一人は今も仲が良い
ま~こ奴もコテコテの職人だが・・・
そうやってへら釣りを楽しむ中で
ある人と出会う・・・・
今も付き合いの有る先輩だが・・・・
この人昔クソガキだった自分い浮子をくれた人
ま~後から聞いた話では
面倒なガキなんで浮子をやって追っ払ったらしいが
そうしてへら釣りにのめり込んで行った
そうして日々が過ぎる中
ある人から茅をボディーにした浮子が
ダム等の釣りに向く事を知る
昔から釣り具を作るのが好きな自分には
蟻にお砂糖…馬に人参・・・・
へらなら即喰い付く馬鹿な奴・・・
此処からへら浮子製作が本格化・・・・
色々試したり流行りに喰い付いたり・・・
ま~作った作った・・・・・
今は使わない道具で・・・・
こんな物まで買い込んで
暈し塗りの浮子も・・・塗りの浮子も
ま~作った作った・・・・
が・・・・どうも自分が思う浮子と違う・・・・
子供の頃奇麗だな~と思った・・・
「馬井助」の奇麗さが沸いて来ない
見た目は飾っても・・・・
必ず・・・自分で飽きが来る
「馬井助」の和の美しさと言うか
シンプルな塗りの中にある気品と言うか
何か作る物に対する信念と言うか・・・・
何か自分の思う物と・・・・・・で・・・・・
今の線引き・・・・
此れに落ち着いて来てる
決して派手さは無いし
誰でも出来る簡単な化粧・・・
・・・・でも・・・
茅と言う素材には有ってるように自分は思って居る
が・・・実際このシンプルな化粧だが・・・・
シンプルなだけに難しい・・・・現に・・・・
クリアーで本体を仕上げれば
良い部分も悪い部分もこれ全て
見てすぐ気が付いてしまう
だから・・一切の手抜きは出来ない
素材は勿論・・製作手順まで
隠す事が出来ないのです
シンプルな作りだから・・・返って・・
妥協は出来なくなる・・・
でも作り手の自分にはこれが良い
自分が子供の頃思った
素朴の中に無駄を省いた浮子
何時見ても見飽きない
自分はそんなへら浮子を作りたい
だが・・・今はまだ・・・・
本当に納得行く浮子が作れてるとは
到底思えない
馬井助をはじめ・・・・
昔から浮子作りに携わってきた先陣の
手作りの素晴らしい浮子
現在の様に道具が無い時代
本当の意味の手作り浮子は
まだまだ遠い気がしている
へら浮子であれ唐辛子浮子であれ
浮子と名が付けば・・・・
必ず自分の作る物に活かせる部分が有る
今新作として出させて頂いてる浮子が
来年にはまだ進化して無くては
自分が長い時間浮子を作り続けて
只の浮子作りが好きな人に成ってしまう
千変万化して行く自然の中で
その変わり身の早さに対応した浮子が
年々大きく成長する箆鮒に
釣りの仕方の変化に・・・・
何所まで自分が対応して行けるか
子供時分今も通う池で釣ったへらが
今は最低でも尺2寸まで成長してる
当時手の平程度だったへらも
年月の流れで大きく様変わりしている
浮子作りはこの部分が切りが無い
今回頸椎の故障で改めて思う事が
どれだけ条件に合う浮子が作れるか
変化する自然に対抗出来るか
色々な物からあらゆる要素を持ち込み
浮子作りに活かせるか
今はそう思っています
ん~恰好を付け過ぎか😄