私の自慢の娘のスマホを手にしたのは、2015年の5月。
その日の朝、父の大腸癌の手術のため病院へ向かう私達夫婦、実家の母、弟を見送ってくれた娘。
後でツイッターを確認すると、わんこ達の世話、家の掃除をして大学に向かったようです。
病院に着き、父と母の写メを送ったり、手術終了、ICUでの様子をLINEでやり取りをしました。
娘も安心したようでした。
病院から高速で家に戻る途中、私のケータイに娘から着信があり、心配で電話してきたのかと思い出てみると、男性の声でした。
娘の名前を言い、お母さんですかと。
救急隊員の方からでした。
突然頭が痛いと倒れ、病院へ運ぶ途中です。意識がありません。急いで病院へ来てください。…と。
高速を降り、知らない場所に母と弟を降ろし、Uターンして夫と二人病院へ向かいました。
県外の病院なので、急いでも一時間はかかります。
途中、病院からも早くしてくださいと何度か連絡があるなか、二人で絶対に大丈夫だから言い聞かせながら向かいました。
病院に到着しICUで担当医の先生からのお話を聞きましたが、理解できません。どうして家族の誰よりも食生活に気をつけ、塩分は控え目、血圧も低い娘が脳出血をおこすのか…。今まで頭が痛いと言うことはあっても、いつの間にか治っていたし、痙攣とか倒れたりとかしたことなんて無かったのに…。22歳なので、血管が脆くなっていることも考えられないので、先天性の脳動静脈奇形ではないかとの事でした。
初めて聞いた言葉でした。
とにかく娘に会いたいと伝え、会わせてもらいました。
人工呼吸器がつけられ、呼び掛けても触っても何もこたえません。
手術もできない状態でした。
嘘であってほしいとも、夢であってほしいととも思いました。
信じられないし、信じたくないし、どうして朝は普段とかわりなかったのになんで?
頭の中は、なんで?どうして?ばかりです。
本当は思ってはいけないのでしょうが、うちの娘じゃなくていいじゃん。もっと他に悪いヤツがいるじゃん。…と思ってしまいました。
家を出て一人暮らしをしたいと県外のの大学に行った娘ですが、長期休みの他にも連休があれば直ぐに帰ってきていました。
寂しさもあったと思いますが、やはり私のことも心配だったと思います。
そんな実家大好きな子だったので、どうにか地元の病院に転院させたかったのですが、無理な状態でした。
やはり県外に就職したばかりの次女も、お店の店長をはじめスタッフの方々にご理解をいただき何度も病院に来てくれました。その度に皆さんで作ってくれた折鶴を
持ってきてくれました。
大学のお友達も毎日のように折鶴を持ってきてくれて、娘に話しかけて手足を擦ってくれました。
看護師さんも髪をおさげに編んでくれたり、地元に連れて帰りたいという私達の願いを叶えようと色々と調べてくれたり、一緒に涙を流してくれたり、娘のお陰で沢山の人の優しさを感じることができました。
残念ながら回復することはできませんでした。
でも9日間、闘ってくれました。
誉めてあげたいです。ほんとに自慢の娘です。
22歳で脳出血というと、不摂生してたんだろうと思われる方もいます。親よりも先に逝くなんて親不孝だという方もいました。
そんなことは全くないです。
こんなに真面目で、親思いの子なんてそうそういません。
だから私は幸せです。
寂しくて悲しくて悔しいのは、自分の楽しみを後回しにしていた長女と、唯一無二の味方であった姉をなくした次女です。
そんな次女は一度だけ手紙で、たった一人しかいないあたしのお姉ちゃんを返してと気持ちを伝えてきました。
時間が解決するといわれますが、なかなか簡単なものではありません。
日毎に寂しさが増すような気がします。
今朝、お線香をあげなから、1年に一度でいいから会って話をしたいね、そう思わない?と伝えてました。
会って娘の話をずっと聞いていたいです。