先日のこと。
お式も全部終わって、最後、ホールからご遺族の方々を
玄関前でお見送りした際。。
その前日、ご納棺でご縁のあった親族の方が
にこやかな笑顔で包むように
【これからも頑張ってください】
と、私に声をかけてくださいました。
それが、なぜか、とても、嬉しかった。
実は、本音を言うと、ワタシは
【頑張って】という言葉が好きではないのです。
一生懸命頑張ってるつもりなのに、さらに
【頑張って】といわれるのは、しんどいから。。
特に、葬祭業に入って3年目くらいまでは
本当にガムシャラに突き進まなくちゃ
この仕事を続けられないんじゃないか、という不安を
心のどこかにかかえていた気がして。。
葬祭業界に身内がいるわけでもない、
周りを見渡せば、キャリアの長い先輩ばかりに囲まれて、
いつも背伸びしてガムシャラになっていた気がします・・・
それが、ふっ・・・と力んでいた力が抜けて、
ガンバる事はお客さまのために当たり前の事だし
ガンバルというのは、ただ闇雲にガムシャラというのではない、
と思うようになった辺りから、
私の中でこわばっていたものが溶けて
本当の意味で、目立たず、さりげなく、
でも心を寄り添って・・・そんな仕事ができるような
気がしてきたこの頃。。
そのお客さまの【頑張って】という一言には
【 (大変だけど) 頑張って】という意味だったのだ
だから、思いやっていただいて嬉しかったのだ、と
しばらく経って分かりました。
というのも、ご納棺の前に、少し時間があった時、
そのご遺族の方に
【この仕事は、本当に大変な仕事だね。】と
ねぎらいの言葉をいただいていたから。。
励ます意味の【頑張って】じゃなく、
ねぎらう意味での【がんばって】だったのです。
きっと、あの時にねぎらってくれた気持ちで
ホールを出る最後の最後に、
もう一度、声をかけてくれたのだ、と分かりました。
最近、しみじみ、感じます。
私が、この場で、この仕事で、気負わず、愚直に
日々、がんばることで、担当させていただいた
ご縁のあった方々や誰かが、元気になったり、
励まされたりするのなら、それがまたガンバる原動力。
その方に、心から感謝しつつでこう答えました。
【はい、これからも頑張ります】 と