ある日突然…


引越しやサロン移転の話をしている最中


今年で結婚22年目を迎える

同い年のパートナーから



『月は、女性として出逢いに制限かけず

恋愛も楽しんで、月らしくしている方が


もっと拡大すると思うし

魅力的だし


自由にしたら良いからね


旦那の俺が言うのもおかしいけどさ 笑



その方が、経済的にも

もっと豊かになるし


もっと魅力的になって

自由になるよ


だから

制限かけなくても良いからね』



突然、こんな事を言われた





うさぎ ん⁇



これが私の反応。




どうした?

いきなり何の話になった?


今の今まで

新居やサロン移転の話を

していたんじゃないかい❓



なのに、いきなりの

方向転換


てか、旦那のあなたが

私の自由な恋愛や

出会いを許可する…


むしろ、勧められているこの状況



どゆこと??



頭の中ではこんな事を

ぐるぐる思考していたものの



私の答えと言えば




『え?いきなり何?


でも、なんか面白そうじゃな


確かにそう思うわ!


面白いこというねぇ 笑』






うん。


振り返ってみても

一般的に考えてみれば

かなりクレイジーな会話だよな



でも


なぜか


その時の私には


かなり奇抜な提案の奥底に


旦那さんからの

大きな愛を感じていたし



私自身、気がつくはずもなかった


『可能性』


そこだけを真っ直ぐ見て

私に伝えてくれているのが

分かってしまった




『実は前々から思ってたし


時々それっぽい事言ってたじゃろ?』と

いつもの穏やかな笑顔で

話する彼は


どことなく

誇らしげ?と言えば良いのか…



思っていた事を言葉にできて

スッキリしたようにも見えた





彼と結婚して今年で22年



本当に色んなことがあったけど


ここまで愛されている事を

実感したことはない




疑ったり

引き出そうとしたり

試したり…



足りないと不満を抱いたり

違いすぎると嘆いたりもした




その『愛』



こんなにも当たり前に

日常に溢れていたと

初めて知った 






11年前の私は

こんな未来がやってくるなんて

想像すら出来なかったし



例え頭で想像していたとしても


その遥か上の

大きくて広くて深い

愛の世界に

今、私は生きている気がする





11年前の私

その約一年前に

旦那さんの不倫が発覚して

天地がひっくり返り


話し合いを重ねた結果

もう一度やり直す事になったけれど


また一緒に暮らし始めたら

私の悪い癖が出て

彼を追い詰めたり

束縛してしまったり



心が離れるような事を

してしまうんじゃないかという

底知れぬ恐怖に苛まれて



なんとか家庭では

良い状態を保つため



傷付いた心を癒すため



男性で傷付いたにも関わらず


新しい男性に

ただただ求められて

辛かったねって

優しくしてほしい一心で



出会い系アプリに登録


疑似恋愛の沼へと

落ちていった




話を聞いてくれて

優しくされて

強く求められるだけで


旦那さんの事で傷付いた心は


一瞬だけ

痛みを感じずに済んだ



でも

帰り道では

知らぬ間に涙が溢れ



数回の関係を重ねると


ボロが出たら

また嫌われるんじゃないかと恐れて


新しい人を見つけては

今繋がっている人を切る



常に保険をキープしながら

何人もの男性と

会っては

スグにセックスをして


傷付いた心を癒すどころか

はじめに負った傷の痛みから逃げるように


新しい刺激を求めては

傷口を広げるように

生きながら死んだように

男達との逢引きを繰り返していた




旦那さんとの関係は

時折り感情が溢れ

汚い言葉で不倫を責め

泣き崩れながらも

お互い不器用で不恰好な愛のまま

激しく求め合う




また別の夜は

他の男に、簡単に股を開き

一瞬の快楽に身を委ねる



いつしか

鏡の中の自分の顔が

一体誰の顔なのか…

分からなくなり



食事もまともに取れなくなって


涙も出なくなっていた




旦那さんと再生したいからこそ

ぶつかって

責め続けて

それなのに激しく求め合い

泣きながら旦那さんとセックスをする



裏の私は

他の男と会う連鎖を断ち切れず



もう、今会ってる男が

一旦何人目の男なのか

分からなくなっていた頃


サイトで会う男としては

最後から2番目の男との

逢引き3回目のホテルで



人生初の

キメセクを体験する事となる




もし


あのまま


その男と会ったいたら


今の私は確実に居ないし

旦那さんや子供達の笑顔も

見られなくなっていたと思う




その男との沼に、片足を突っ込む


その…ギリギリのところで


新しい男性から

アプリ内でメッセージが届いた





これが

ゴミ箱の中から

救い出された瞬間であり



新しい光と影の

始まりでもあったように思う








続きはまた次の日記で

痛みや男達の匂いを思い出しながら

綴る事にしようと思う