●●午前十時の映画祭④●●映画ブログNO10
本作は【タイトル】と何となくの【あらすじ
】は知っておりましたが今回が【初見
】になります。
【不朽の名作✨】をスクリーンで鑑賞出来て【午前十時の映画祭
】に感謝です。
少しネタバレします。
未鑑賞の方はご注意下さいませ。
あらすじ
【小津安二郎】が松竹を離れ
はじめて新東宝で製作した作品。
🎌日本の【伝統的な価値観👘】を大事にし【ニヒリスト】めいた夫に耐え続ける姉と
そんな姉に反発する現代的な妹
の対比を通して
戦後の日本の家庭の崩壊を描く。
原作は大佛次郎✨
1950年の日本映画。
性格も考え方も正反対の姉と妹
姉は【甲斐性のない夫】を抱えて
なんとか家計をやりくりしています。
そこへ姉の【昔の想い人・宏がパリ】から帰ってきます。
妹はもう一度二人💑をやり直させたいと願いますがなかなか思い通りには行きません。
それぞれの思惑が飛び交う中で物語はどう決着をつけるのか、、
キャスト
🔶監督:小津安二郎
・脚本:野田高梧/小津安二郎
📘原作:大佛次郎
・製作:児井英生/肥後博
・撮影:小原譲治
・美術:下河原友雄
・音楽:斎藤一郎
満里子:高峰秀子
👘節子:田中絹代
宏:上原謙
三村:山村聡
👼忠親:笠智衆
他
【1950年製作/112分/日本/原題:The Munekata Sisters】ジャンル:ヒューマンドラマ
勝手な感想
≪節子≫は失業中の夫を気遣いながら【バーの経営】をして家計を助ける主婦。
表現されている【結婚】はどうも【失敗
】の様子。
本当に好きだった人が【求婚】してくれなかった為に流されて【成立
】したもの。
こういう形の結婚だったものですから夫はふて腐れている上に【失業中】です。
せめてバーの経営で苦労している節子に【ねぎらいの言葉
】をかけてあげる気持ちを持った夫であれば事態は変わったはずです。
妻が【完璧】過ぎて本心と言いますか素顔を見せてくれない点は夫が可哀想
仲良し姉妹と暴君夫との【陰鬱な同居生活】を描いた物語。
そんな完璧主婦の節子にも👀✨ただ一人だけ本当の自分の顔を見せる相手がいます。
昔から仲良しだった【宏(上原謙)】の存在です。
夫と居る時には感じられない和やかで【リラックス】している節子。
【運命のいたずら】なのでしょうか
姉の日記📕を妹が盗み見たり、、。
夫が宏との事を疑ったり、、
バーの資金繰りでの一件となかなか闇は深い
です。
【本当に新しいものは、古くならない】📚✨という表現が繰り返し出てきます。
姉は日本の【伝統的】なものに価値を感じていて【保守的⛩】です。
妹は【新しいもの好き】で【奔放
】に生きるタイプ。
妹の≪満里子≫は活発で自分の感情を抑えたりしない天真爛漫
な性格です。
姉たちの【仮面夫婦ぶり】に耐えられず
義兄に反発してしまいます。
夜遊びをして姉に叱られたりするシーンは女姉妹のいない私には羨ましいシーンでもありました。
【特攻隊】にいた男が今は【競馬
】に狂っている。
このエピソードはやはり【劣化】という結果になると思います。
飲んだくれて自暴自棄になった≪三村≫(夫)
怒りが抑えられないヒステリックな満里子(妹)
バーでグラスを投げつけるシーン
この【家庭の崩壊】を通して【当時の社会性
】を表現しているのかなと感じました。
【本当の家族】とは、、
本心を見せ合いぶつかり合ってこそ家族と言えるのではと思わされました。
📷カバー写真は西側の小さな庭に咲いたサツキ✨です。
6月ですが今が満開のようでした👀✨
ショコタン👸