10月末現在、第7波は、ほぼ収束しかかったところで、また少しぶり返しが出てきましたが、その理由を考えてみたいと思います。

 TVに出てくる、いわゆる”専門家”と称する先生方は、このぶり返しの理由を、連休の気の緩みとか、寒くなって来たからとか、ワクチンの効果が落ちて来たからとか言いますが、どれも的外れだと思います。

 

 これまでの感染の波の形は、人出による影響は殆どありませんでした。

 真夏でも感染増強するときは増強しますから、気温による影響もあまりありません。

 もともと感染防止には何の効果もないワクチンによる抗体の量が下がっても、関係ありません。ましてや、オミクロンは喉に感染するだけで血中には入っていきませんから、血中の抗体の量は無関係です。

 

 感染の波は、常に、新しい変異株の市中感染が始まると増加しはじめ、集団免疫ができると収束していくということを繰り返しています。

 このようにして、通常の波は、一つの山となるのですが、収束しかかったときに、より感染力の強い変異株が現れると、別の山が連なって現れます。

 

 第6波を見ると、その様子がよくわかります。2月頃ピークとなる1つ目の山が現れ、その後、4月頃に小さな2つ目の山が現れ、5月頃に更に小さな3つ目の山が現れ、8月頃に大きな4つ目の山が現れています。

 4月頃の1つ目の山は、第6波のオミクロンBA2よりも少し感染力の強い変異株が現れたことにより発生し、4月頃の2つ目の山は、更にもう少し感染力の強い変異株が現れたことにより発生し、8月頃の3つ目の山は、強力な感染力を持つオミクロンBA5が海外から持ち込まれて、第7波を形作りました。

 

 今回の第7波も8月頃にピークとなる1つ目の山が形成され、10月頃にオミクロンBA5の少し感染力の強くなった変異株が現れて、それが11月頃ピークとなる小さな2つ目の山を形成しようとしているのではないか思います。

 

 ウイルスの変異は日常的に発生しています。その中には、感染力のより強いもの、弱いもの、あまり変わらないもの等がランダムに発生していますが、感染力のより強いものだけが生き残って、新たに感染を広めていきます。

 そして、時たま、非常に感染力が強かったり、毒性が強かったり、ワクチンをすり抜けたりする厄介な変異株が見つかると、命名され、検体のゲノム解析による監視が世界的に行われます。

 しかし、日常的に発生する、僅かに感染力が強くなった程度の変異株は監視に掛らないため、見逃されて気が付きません。しかし、感染の波には、小さなこぶのような山ができます。

 

 今後は、まだ、オミクロンBA5の亜種の発生により、小さなこぶが続くかもしれないし、このまま、間もなく収束するかもしれません。

 外国で新しく見つかっている大きな感染の山を作る変異ウイルスは、まだ国内での市中感染はなさそうですので、第8波は直ぐには来ないと思います。