高校2年生になり、私は文系に進みました。

クラスメイトの1番の親友を含めた殆どの仲間が、理系に進み、離れ離れになりました。

4月になり、学校に行ったり、行かなかったりするようになりました。

学校に行った日は、終業のチャイムがなると一目散に下校し、コンビニで『まるごとバナナ』という菓子パンを購入し、自宅で1人きりでテレビを観ていました。

遅刻も、早退もするようになりました。

なんだかチカラが入らないのです。

でも好きな音楽と空手は続いていました。

学校だけ拒むようになったのです。

中学3年間で第一次刈り上げブームも、終わり、清風カットもいやになってきていました。

他校生が自由な髪型をする中で、裾だけ刈り上げるという髪型に違和感を持ったのです。

ツーブロックは流行っていましたが、清風高校では、禁止されていました。

今から考えれば無難にクルーカットやスポーツ刈り、丸坊主の方が清潔感もあるし、カッコいいのに、変にロン毛に憧れるようになっていました。

好きなロックバンドの影響もあったのだと思います。

学校を休む日は、学校に行くふりをして、自宅から遠く離れた公園で、本を読みました。

三島由紀夫や、岡本太郎の本を好みました。

夜はロックバンドのアルバムを聴きました。

タブーというアルバムを特に聴きました。

不登校になりながらも、自己研鑽は怠りませんでした。

しかし、もちろん学費を払ってくれている親には通用しません。

私の家は、庶民ではありましたが、親が教育に熱心で、妹が高校受験、弟が中学受験で、それぞれ進学塾に通っていました。

私も留年するかもしれないところまでいきました。

決断をする日は、近づいていました。