今日のはちょっと重い話かもしれません。
よろしければどうぞ!
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5月頃、父にLINEで
「父の日のプレゼント、何か欲しい物ある?」
と聞きました。
でも返ってきたのは
「通販でいいもの目見つめおす。これをいほそいた一式お願いします。」
という意味不明な文章。
几帳面でLINEも使いこなす父なのに、何か変。
意味を問い返すと、
「誤変換です。後でカタログ郵送します」
そして数日後、本当にカタログの切り抜きが郵送されてきました。
LINEで写真を送ってくれれば済むのに。
母に電話で聞くと、
「お父さん、色々忘れちゃったみたい」
とだけ言われました。
以前LINEで写真のやりとりをしたことがあるので、機能を知らないわけじゃない。
まあ、70代だし、多少の物忘れは仕方ないのかな…?
違和感はありつつも、カタログの商品を注文して終了。
数日後、父から
「本日夕方父の日プレゼン届きました。どうもありがとう。早ら速使ってみたけど中々いい具合だったよ」
若干誤字はあるものの、こちらの体調や引越し準備を気遣う文章も添えられており、いつも通りっぽい。
なんだ、大丈夫そうだ。
私はホッとしました。
それからは怒涛の引越し作業や転居手続きなどがあり、忙しくてすっかり忘れていました。
8月に入って、母とお盆の帰省のことで電話をしていたときに、真実を知りました。
「お父さん、急に認知症みたいになっちゃて。4、5月頃は大変だったんだよ」
なんでも、急に物事がわからなくなってしまい、1人では風呂にも入れず、食事もままならなかったそう。
定年退職後は母の分の食事まで作り、孫と遊び、しっかりしていた父だったので、そんなことになっていたなんて想像もつきませんでした。
しかも、母曰く「妄想型」だそうで、他の人には見えないものが見えていたそうです。
「頭のここに◯×があるから、切らなきゃいけないんだ」と言って、自分の髪をまだらに刈り込んでしまったそうです。
母が止めようとすると、普段温厚な父が
「お前はうるさいんだよ!!」
と怒鳴りつけてきて、身の危険を感じた母は止めるのをやめたそうです。
急激に症状が進んだので、普通の認知症とはちょっと違う、もしかしたら持病の薬のせいではないかと疑った母は父の主治医に相談したそうですが、この薬でそんな副作用は聞いたことがないと言われ、気になるなら脳神経外科を受診するよう言われたそうです。
父を病院に連れて行こうとしましたが、もともと頑固な父は
「俺はどこも悪くないから、病院には行かない!」
と頑なに拒否して、結局受診はできなかったそうです。
ふと思い出したのですが、父にプレゼントを送ったのは5月末。
希望の品は、自分で散髪ができるという「トリマー」でした。
普段から父は自分で髪を切っていたので、そのときは特に気にも留めなかったのですが。
お父さん、何切った!?
何がいい具合だったって!?
うわあぁぁ
今はすこし症状がよくなっているそうですが、何とか病院にいってほしいです。
うーん、何て言ったら行ってくれるのかなぁ。