引っ越して半月ほどですが、クラスに馴染む余裕もないまま子どもたちは夏休みに入りました。
平日は学童ですが、こちらにもまだ馴染んでいないのでちょっとつまらないようです。
長い休みの間に、楽しいことが見つかるといいね←他人事?
ふと、自分が小学生だったときのことを思い出しました。
小3のときのこと。
私は絵を描くのが好きだったので、父が束ねてとじてくれたわら半紙(時代)に毎日絵日記を描いていました。
そこによく書かれていたのが
「ソロバスいやだ」
という言葉。
これ、そろばんとバスケのことです。
どういうことかというと・・・
まずそろばんは、私は昔から計算が苦手だったので
「そろばん塾に通って計算に慣れれば少しはましになるだろう」
と親が考えて無理やり通わされたのでした。
夏休みも通っていました。
今でも覚えている、いやな出来事があります。
母は商業高校に通っていて、そろばんができました。
なので家で母に基本を教わってからそろばん塾に行ったのですが、どうも母と塾の繰り上がりの玉を動かす順番が違ったようで、何回目かに
「あら、スミノちゃんはできる子だと思ったのに、やり方が違う」
って先生に言われたんです。
別に叱責されたわけではなく、ただやり方が違うと指摘されただけのふつうの声掛けだったのですが、
HSP(ちょっとしたことで傷つく過敏な性質)の私にはグサっときました
先生の期待を裏切った罪悪感、みんなの前で言われた恥ずかしさ、覚えてきたやり方が違うというショック(母と違っているというのはあとでわかったことで、その場では「合ってるはずなのに怒られている」と思って混乱しました)・・・
もう泣きたくなって、ただただうつむいていたのを覚えています。
その後も2年くらい通ったのですが、計算が好きになることも暗算が得意になることもなく、4級くらいで終わったのでした。
もう一つはバスケです。
通っていた小学校では、子ども会ごとに男子はソフトボール、女子はミニバスケのクラブがありました。
といっても希望者だけだったので、スポーツ全般が苦手な私は参加希望を出しませんでした。
そしたら数日後、上級生の女の子3人が自宅までやってきて、
「人数足りないから、入ってくれる?」(圧)
私のいた地区は子供が少なく、全員が参加しないとチームが成り立たなかったのです。
私なんかが参加しても足を引っ張るだけだし・・・
と思いましたが、気の弱い私は断ることもできず、そのまま入ることになってしまいました。
夏休みは週2回ほど練習がありましたが、これが死ぬほどいやで。
ビビリの私は、まずバスケのボールが怖かったです。
重い、硬い、痛い。
上手な子が投げてくるパスが強すぎて(しかも顔面あたりにくる)、まともに取れません。
試合中はなるべくパスがこなそうな位置を選んで移動していました。
パスを取れない、出せない、シュートも入らないしドリブルすら怪しい。
楽しいわけがありません。
かといってさぼる勇気もなく、ただその時間を耐えてやり過ごすのみでした。
そろばんやミニバスケをやったことで心が鍛えられたとか才能に目覚めたとか世界が開けたとかそういうことは一切なく、
ただ毎週憂鬱な日があったことと、「私は全然やりたくないのに何で」というやり場のない気持ちだけが残ったのでした。
夏休みには楽しい思い出も少しはあったはずですが、今思い出すのはこんなことばかり・・・
人には向き不向きがある、ということだけ学習したのでした。