前回書いた通り、HSPっぽい私の不器用な話を書いていこうと思います。

 

昔から、周囲のちょっとした言動に過剰に反応し、泣いたり拒否反応を示したりしていました。

 

小学生の頃、からかわれるのが苦手でした。

冗談、またはわざと言っているだけと後から考えればわかるのですが、言われたその時は軽く流せなくてそのままに捉えてしまっていました。

 

小学生がよく言う、

「いーけないんだいけないんだ、せーんせにゆっちゃーおー!」

というはやし文句(今の子も言うのかな?)、超絶苦手でした。

 

どんなにささいなことであっても自分が怒られたり否定されたりすると、もう自分の全人格を完全否定されたように感じて、ものすごくショックを受けて辛くなってしまいます。

(大人になった今でもそうです)

なので、別に大して悪い事してもいないのに、先生に怒られる!と恐ろしくなってよく泣いていました。

 

毎日、学校行きたくない、嫌なこと言われるからイヤ(でも登校拒否する度胸はない)、という私に、母はフェルトで手作りお守りを作ってくれました。

お守りの中には自分の願い事「学校で泣かない」を書いた紙を入れていました。

打たれ弱くてすぐ泣いてしまう反面、プライドが高いというか意地っ張りというか、学校で泣くことが恥ずかしくてそれもいやでした。

 

学年が上がるにつれ泣かなくはなってきましたが、嫌な気持ちになることは減りませんでした。

誰でも学校生活の中で嫌なことのひとつやふたつ経験するものだと思うのですが、私の場合特に感じやすいというか、いちいち引っかかっていた気がします。

 

あれは小3の頃。

クラスの女子にはグループがあり、私もAさんBさんと3人のグループで過ごしていました。

Aさんはクラスで特に目立つタイプというわけではないけど、頭がよくてしっかり者で、3人の中ではリーダー的存在でした。

BさんはAさんに追従するタイプ。

私は前述のプライドの高さ(?)から、Aさんに従うことはできませんでした。

グループ内には明らかな力関係がありました。

ほんっと今考えるとどうでもいいようなことなんですけど・・・

例えば、Aさんは色白でふんわりした茶色がかった髪の毛でした。

一方私は色黒で真っ黒な剛毛。

Aさんはかわいかったけど、小学生だった私は真っ黒な髪が一番いいのだと思い込んでいました。

ある日、「スミノって髪真っ黒だよねー」とAさんに言われました。

それは事実で、特に悪口でもないのですが、でもそれを「持ち上げられ+半分からかい」なニュアンスで言われていると捉えた私は居心地が悪くなってしまい、

「そんなことないよ!私茶色いよ!」

と全否定。いやいや、全く茶色くないから・・・。

Aさん「えー黒いよー。ねー?」(とBさんに同意を求める)

Bさん「うん、黒いよねー」

事実うんぬんより、もうこの流れがホントいやで。

BさんはいつもAさんの意見に従い、私がささやかな反抗をするも2対1でまったく歯が立たない、という構図。

いじめというほどではなく、ただ、私がうまくやり過ごせなかっただけなんですけど。

Aさんの言葉の端に滲む、ちょっと見下したようなからかうような感じにいちいち反発していました。

それでも「うちら親友だよねー」と言い合っていた、ナゾの女子社会。

 

「見下される」ことへの引け目は、この後もずっとトラウマになって残っていました。

その話はまた後日。

 

 

ある日、学校で「これからの目標」みたいなものを書かされました。

私は「マイペースになりたい」って書いたのを覚えています。

マイペースって、全然目標にするようなことじゃないし、むしろ今なら空気読めない、自分勝手、自由・・・みたいなニュアンスですけど。

でもこのときの私は、本気でそう思っていました。

マイペースに、周りの言動でいちいち落ち込んだりイライラしたりせず自分のペースで生きたい、と。