入る部活は決めていた。
Jリーグ全盛期に小学生を過ごしていた俺にとって、サッカーはあこがれだった。
周りには田んぼと山しかない俺の地元にはサッカークラブはなかった。
サッカー選手になるのが夢だった。
俺の中学生活のすべては『サッカー』だと思っていたが、そんなに人生うまいこといくもんじゃない。
いろいろな誘惑に惑わされていった。
入学式当日
なめられないようにと、俺の近所で幼なじみの先輩からもらった短ランを着て、腰パン、そして髪は、青に染めていった。
何故青かというと、それくらいサッカーが好きだからだ。
そして『男してダサいことはしたくない』というのが、俺のポリシーだった。
入学式が始まった。
遅れて行くのがかっこいいと思っていた俺は遅れて行き、席についた。
まわりの目を気にして、母親が恥ずかしがっている。
席についてすぐ、横から気配を感じた。
『ガシャァーン』
俺は椅子から転げ落ち、目覚めた時には保健室だった。
唯一、記憶に残っているのは、茶髪の坊主頭ということだ。
今となっては、酒を飲みながら笑いあって話せる話だが、俺達の出会いは最悪だった。

